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テキストのラベリングコストをローカル処理で100分の1に─「dotData TextSense」新版

2026年6月26日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三

米dotDataは2026年6月23日、データ構造化・加工クラウドサービス新版「dotData TextSense 1.3」を発表した。CSVデータとしてアップロードした非構造化テキストから生成AIが意味を抽出してラベルを付与し、活用・分析しやすい形へと加工するクラウドサービスである。新版では機械学習モデルをダウンロードしてローカルで推論処理を実行できるようにした。大規模なテキストデータのラベリング運用コストを抑制する。

 米dotDataの「dotData TextSense」は、テキストデータから意味を抽出してラベルとして付与し、分析に適した構造化データへと加工するクラウドサービスである。1行1レコードのCSVデータとしてクラウドにアップロードすると、生成AIがテキストから意味を抽出してレコードごとにラベルを付与する(関連記事dotData、テキストデータに意味ラベルを付与して構造化する「TextSense」を発表)。

 抽出するラベルをAIが自動で提案する。VOC(顧客の声)への分析用途であれば、「価格不満」や「配送遅延」といった提案がなされる。AIのラベル提案に対して、ユーザーがOK/NGのフィードバックを与えると、TextSenceがそれを解析し、AIのプロンプトをチューニングする。プロンプトが確定したら、全量データに対してラベルを推論・付与する。こうして適切なラベリングがなされた構造化データをダウンロードして利用できる(画面1)。

画面1:「dotData TextSense」の画面例。AIがユーザーからのフィードバックを解析し、プロンプトを自動調整する(出典:dotData)
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 TextSenseのこれまでのバージョンでは、テキストに意味ラベルを付与する処理のすべてでLLMのAPIを呼び出していた。同社によれば、100万件のテキストをAPIで処理した場合、1回の実行あたり約1000~2000ドルのコストが発生する。定義したラベルを全件のデータに適用する本番運用フェーズでは、このコストが導入の障壁となっていた。情報セキュリティの観点でも、顧客情報や機密情報を含むテキストを外部のLLMサービスへ送信しなければならない点が課題だったという。

 新版の1.3では、LLMでプロンプトと初期ラベルを生成したうえで、軽量な機械学習モデル(ローカルモデル)を構築する仕組みを導入した。本番運用ではローカルモデルを使ってラベリングを実行するため、LLMのAPI呼び出しが不要になる。同社の実験では、財務報告書データ約100万件に対し、LLMによるラベリング結果を基準(100%)とした場合に、約98%の精度を維持しながら約100分の1のコストでラベリングできるとの結果を得たとしている。

 ローカルモデルは、ローカル環境に出力してPythonライブラリとして実行できる。LLMのAPIを使わないため、オンプレミス環境や閉域網でデータのガバナンスを確保したまま運用できる。バージョン1.3の各機能は、大規模テキストデータの運用を想定し、データパイプラインや定期的なバッチ処理に組み込みやすいPython版として提供する。

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dotData / メタデータ管理 / マーケティング / アナリティクス / 生成AI

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