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Honda、28万人規模のグローバルIDガバナンス基盤を構築─クラウドIGA「Saviynt」を導入

2026年8月4日(火)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

本田技研工業(Honda、本社:東京都港区)は、は、グローバル規模でのIDガバナンス強化を目的に、クラウド型のIGA(Identity Governance and Administration)プラットフォーム「Saviynt(セイヴィエント)」を導入した。28万人超のユーザーと約1600のアプリケーションを対象としたID・権限管理基盤を構築し、アクセス統制と運用の自動化を実現している。導入を支援したマクニカが2026年8月4日に発表した。

 グローバルかつ多角的に事業を展開する本田技研工業(Honda)では、組織や拠点ごとに異なる複数の認証基盤が混在し、ID管理やアクセス統制が分散・複雑化していた。加えて、オンプレミス中心の既存環境では、バージョンアップや互換性維持に多大な工数を要していたという。

 また、入社や異動、退職などの人事イベントに伴う権限管理も手作業に依存する部分が多く、運用効率やスピードに課題を抱えていた。エンドユーザーにとっても、アプリケーションごとに異なる画面からログインする必要があるなど利便性が低く、パスワードのみに依存した認証方式によるセキュリティリスクも懸念されていた。

 こうした中、Hondaは独自に“7段構え”のセキュリティ対策を策定し、その中核の1つに認証基盤の強化を据えた。IDの一元管理による認証基盤のモダン化を推進する上で、複雑な権限モデルやIDライフサイクルの管理を含めたガバナンス機能が不可欠であると判断し、IGA(Identity Governance and Administration:ID・権限管理)プラットフォームの検討を開始した。

 複数の製品を比較検討した結果、マクニカが導入支援するクラウド型のIGA「Saviynt(セイヴィエント)」の採用を決定した(関連記事米Saviynt、アシストと共同出資で日本法人を設立、AIエージェントのID管理需要を取り込む)。

 単なる認証サービスの置き換えにとどまらず、将来にわたってIDライフサイクルと権限ガバナンスを支える中核基盤として機能することが最終的な決め手になったという。同社が選定において特に評価したのは以下の4点である。

  • 大規模環境への対応力:28万超のユーザー規模に対応可能なスケーラビリティ
  • 柔軟性:複雑な権限モデルにも適応できる柔軟性
  • アーキテクチャ:クラウドネイティブな構成
  • コスト最適化:中長期的なTCO(総所有コスト)の抑制

 現時点でグローバル28万人超のエンドユーザー、約1600アプリケーション規模のIDと権限のライフサイクルを管理し、ガバナンスを確保している。Saviyntの導入により、ユーザーは統一されたログイン体験の下で各種アプリケーションを利用できるようになり、利便性が向上した(図1)。

図1:Saviyntを用いたIDガバナンス管理のイメージ(出典:マクニカ)
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 運用面では、権限の付与や変更、棚卸しといった作業の大半が自動化され、従来の手作業に伴う大幅な作業負荷の削減が見込まれている。さらに、監査レポートの迅速な出力が可能になったことで監査対応も効率化され、セキュリティ部門がより付加価値の高い業務に専念できる環境が整いつつあるという。

 Hondaは今後、サービスアカウントやマシンIDなどの“ノンヒューマンID”や、特権アクセス管理(PAM)までを含めた統合的なガバナンスの実現を視野に入れている。Saviyntをグローバル全体における運用自動化とガバナンス強化を支える中核プラットフォームとして、継続して活用していく方針である。

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