APRESIA Systemsは2026年9月10日、ソフトSIMを活用したVPNシステム「KOKOMOリモートアクセス」にHyper-V仮想アプライアンスモデルを追加すると発表した。同年10月から出荷する。これによりVPN装置本体のラインアップは、ハードウェアアプライアンスが2モデル(ライト版、標準版)、仮想アプライアンスが3モデル(ESXi、AHV、Hyper-V)になる。
APRESIA Systemsの「KOKOMOリモートアクセス」は、ソフトSIMを活用したVPNシステムである(図1)。従業員は、PC端末に仮想的なモバイルSIMカード(ソフトSIM)をインストールするだけで、在宅勤務や公衆無線LANなど任意のインターネット接続環境を介してログイン手続きなしに社内のITシステムにアクセスできる。
図1:ソフトSIMを活用したVPNシステム「KOKOMOリモートアクセス」の仕組み(出典:APRESIA Systems)拡大画像表示
リモートアクセスを受ける会社側の設備として、専用のアプライアンス機器を用意している。インターネットにつながった外部ネットワークであるDMZ(非武装地帯)に設置して使う。ソフトSIMを搭載した従業員PCとアプライアンス機器は「LTE over IP」(IPネットワーク上でLTEの通信を実現し、SIMによる認証などを行う仕組み)でつなぐ。
社外からリモートアクセスする従業員PCには、仮想IPアドレスを割り当てる。社内LAN上にあるサーバー機などのホストから従業員PCあてに通信できるように、内部ルーターには仮想IPアドレスあての経路情報を設定する。従業員PCと社内ホストとのIP通信をアプライアンス機器が中継する形になる。
どの従業員PC(仮想IPアドレス)が、社内LAN上のどのサーバー(IPアドレス)のどのアプリケーション(ポート番号)にアクセスできるのかのアクセス制御リストは、アプライアンス機器で設定・管理できる。複数の従業員PCをグループ化してグループ単位で制御できる。さらに、ユーザーごとのログイン/ログアウト時刻や通信量も確認できるので、リモートアクセスの利用状況を把握できる。
アプライアンス機器のラインアップは従来、ハードウェア一体型が2モデル(同時接続100台までのライト版、同時接続5000台までの標準版)、サーバー仮想化環境で動く仮想アプライアンス型が2モデル(VMware ESXi、Nutanix AHV)だった。今回、仮想アプライアンス型にHyper-V版を追加した。
価格(税別)は、ハードウェアアプライアンスの場合、ライト版が98万円、標準版が117万円(2026年10月8日付で158万円に改定)。冗長構成用の2台連結用ラックマウント金具が3万8000円。一方、仮想アプライアンスは97万円で、ハイパーバイザによる価格の違いはない。アプライアンスのほかにリモート接続用ライセンスが必要で、最小構成となる10同時接続ライセンス(SIM発行可能数は40)が年額16万2000円。
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