エフセキュアは2009年12月1日、ウイルス対策ソフトの新版「エフセキュア クライアントセキュリティ Ver.9.00」を発表した。アンチウイルスやスパイウェア対策のほか、アプリケーションを識別して通信を制御する機能などを備える。
新版はウイルスを検知するエンジンを大幅に改良した。「処理するプロセスを見直し、例えば3つあったプロセスを1つにするなどしてプロセサへの負荷を軽減した」(テクノロジ&サービス 主任 荒川悟史氏)という。従来モデル(Ver.8.00)に比べてスキャン時間を約50%短縮したほか、メモリーの使用量を約70%削減して軽快な動作を実現する。
不正プログラムが仕組まれたWebサイトへのアクセスを制御する「ブラウザ保護」機能も追加した。GoogleやYahoo!、MSN(Bing)などの主要検索エンジンの検索結果一覧に対し、危険なWebサイトには赤い警告マークを表示する。同社のクラウドにアクセスし、危険か安全かを判断する仕組みで、安全であれば緑のマーク、未評価のWebサイトには「×」マークを記す。GmailやYahoo!メールといったWebメールの本文中にあるURLに対しても警告マークを表示できる。「アクセスしようとするWebサイトが有害かどうか判断できないというケースは多い。警告マークを表示することで目安になる」(同氏)とメリットを強調した。
パターンファイルの軽量化により、ネットワークの負荷軽減にも取り組む。複数のマルウェアの亜種を1つのファイル名でパターンマッチングする「ファミリーディテクション」機能を備える。これまで亜種ごとに割り当てていたファイル名を一本化。類似のマルウェアを識別できるようにして、パターンファイルのデータ量を抑えた。なお、ウイルスかどうか疑わしいプログラムについては、ファイルのハッシュ値を同社クラウドに送信し、危険かどうかを識別できる。クラウドを活用してウイルスを検知する機能を併用するため、パターンファイルの更新頻度は1日平均5回程度だという。
価格は1ユーザーあたり8000円(利用するユーザー数が1~24人の場合)。Windows 7(32/64bit)にも対応する。
F-Secure / マルウェア対策 / エンドポイントセキュリティ / フィンランド
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