[新製品・サービス]
日本IBM、コスト削減と法令遵守を支援するIT資産管理ソフト「IBM Tivoli Asset Management for IT V7.2」
2009年8月1日(土)IT Leaders編集部
日本IBMは2009年7月31日、企業が持つ各種IT資産を、そのライフサイクル全体を通して効率的に管理し、顧客のコスト削減と法令遵守を支援するIT資産管理ソフトウェアの最新版「IBM Tivoli Asset Management for IT V7.2」と「IBM Tivoli Asset Discovery for z/OS V7.2」を発表した。
「IBM Tivoli Asset Management for IT V7.2」(TAM for IT V7.2)は、企業のIT資産を、初期要求から承認、調達、契約、受領、導入、設置、移動、追加、変更、そして廃棄まで、ライフサイクル全体を通して追跡管理できる製品。今回、ソフトウェア・ライセンス管理機能が新たに追加され、ライセンスの使用許諾と現状の比較、過不足確認などライセンスに関する資産管理も可能になっている。
同製品を利用することで、IT資産管理のプロセスを最適化し、ソフトウェア・ライセンスを含む各種IT資産とその使用量、設置状況などを可視化でき、企業は、紛失の防止や未使用IT資産の有効活用などによって総保有コストの削減、関連する契約またはリースに関するコストの効率化を行うことができるという。また、リース資産の返却漏れ防止や、処分済み資産の機密データの削除、必要数のソフトウェア・ライセンスの遵守、正しい監査レポートの作成など、法令遵守への適切な対応も可能になる。
「IBM Tivoli Asset Discovery for z/OS V7.2」(TAD for z/OS V7.2)は、同社のメインフレーム向け独自OSであるz/OSおよびそのアプリケーションの使用量をモニタリングする製品。z/OS製品は、多くのユーザーや組織によって共有されていることが多く、使用状況の把握が困難だったが、同製品を活用して可視化することで、使用されなくなったz/OS製品の検出など過大な投資を抑制し、コスト削減に貢献できるとのこと。また、使用量がライセンス条件に準拠しているかどうかの判断によって、法令遵守への対応を強化することも可能となる。
製品の価格(税別)と提供開始日は以下のとおり。
・「IBM Tivoli Asset Management for IT V7.2」
- 81万900円(1許可ユーザーあたり)
- 提供開始日:8月1日
・「IBM Tivoli Asset Discovery for z/OS V7.2」
- 403万2,000円(IBM System z10 Enterprise Class(2097-401)の場合)
- 提供開始日:8月14日
同社およびIBMビジネスパートナー経由で販売する。