アグレックスは2009年10月2日、システムテスト時のテストデータを架空のデータに変換する「個人情報秘匿システム」の各種機能を増強し、2009年10月1日より新バージョンとしてリリースしたと発表した。「個人情報秘匿システム」は、システム構築時の各種テストの際に必要となるテスト用の個人情報データを、架空のデータに変換するシステムです。住所は住所、姓名は姓名といったように属性を維持したまま一定のルールに沿って変換することにより、名寄せテストなども含め本番さながらのシステムテストを可能にし、個人情報漏洩防止と高品質なシステムテストの両方を実現する製品。
「個人情報秘匿システム」新バージョンの特長は以下のとおり。
- テストデータ品質の向上及び変換の高度化
・姓名情報を文字ごとに変換するのではなく、姓・名それぞれの単位で、全く別の姓名情報へと変換することが可能になった。
・住所情報の変換の際、「都道府県は変換しない」「都道府県と市区郡は変換しない」など、住所情報の変換部分の指定が可能になった。
・変換ルールの類推防止のため、テスト毎に変換ルールを変更することが可能になった。 - ユーザーインターフェースの拡張
API機能の提供により、既存のテストシステムや他のセキュリティシステムとも連携が可能となった。 - パフォーマンスの向上
大量テストデータ生成時の処理能力を、当社従来比2倍以上に向上。 - マルチプラットフォーム対応
Windowsだけではなく、UNIX各種、Linuxにも対応した。
また、「新バージョン」のリリースにあわせて以下のサービスが拡張された。
- レンタルでの提供を開始
システム開発やテスト期間等、必要な期間に応じたレンタル提供を開始。これにより、初期費用を抑えた活用を実現。 - 個人情報の検知機能を追加
統合的な個人情報漏洩対策ソリューションとして、ファイル内に個人情報が含まれていないかどうかを検知する機能が提供可能となった。
同製品の標準価格は500万円/1ライセンス。同社は、2009年10月1日から12月31日まで、同製品を40%オフの300万円/1ライセンスのキャンペーン価格で販売する。同社は、本キャンペーンを行うことにより、個人情報を取り扱う多くの企業へ販売を加速し、今期中に累計50社への導入を目指す。
アグレックス
http://www.agrex.co.jp/