[新製品・サービス]

富士通、企業活動の“すべて”を記録する「Interstage XML Business Activity Recorder」を販売開始

2009年10月26日(月)IT Leaders編集部

富士通は2009年10月26日、企業内のすべての業務活動を記録するソフトウェア「Interstage XML Business Activity Recorder」を同日より販売開始すると発表した。同製品は、同社のミドルウェア「Interstage」によるデータの連携・蓄積・活用に関する汎用的な処理技術と、同社が提供する統合ERPパッケージソリューション「GLOVIA」における業務データを明細単位で記録・活用するノウハウを融合した、新しいコンセプトのソフトウェア。

「Interstage XML Business Activity Recorder」は、複数の業務システムに存在するデータを明細ごとにXML形式で一元的に記録し、利用者それぞれの用途に合わせデータを高速に活用することを可能にする。同製品を利用する企業は、全業務活動の記録として管理されている一元化したデータベースに基づきながら、経営者、事業管理者などの立場や役割に応じた観点、角度での分析が可能になり、経営の品質や、業務管理の精度と効率を向上させること可能となる。

同製品の特長は以下のとおり。

  1. 複数の業務システムとタイムリーに連携
    複数の業務システムで処理される明細データは、全ての明細データを収集するため各業務システムを横断的に結ぶサービスバスを経由し非同期メッセージング処理を行いながら収集する方式を採用しているため、業務の流れを止めることなく、情報をもれなく記録する。
    また、収集したデータは、各業務システムで作成したデータ項目の追加・変更に対応できるXMLフォーマットで記録して管理される。さらに、既に導入して利用している業務システムのデータを連携するためのファイル連携機能が提供される。
  2. ありのままのデータを、高信頼に記録
    明細データを記録する場合、発生した情報を全てもらさず記録することで、データの修正や取り消しの履歴を記録するため、現在にいたるまでの経緯を全て「見える化」し、ありのままの企業活動の実態を把握できる。また、同社が提供する高信頼・高性能データベースの技術を活用し、大量かつ重要なデータを確実に記録する。
  3. 記録された大量のデータをスピーディーに活用
    従来は、データベースの中に記録されたそれぞれの集計項目ごとに、複数回の検索を行うことでデータを抽出してきたが、同製品は同社独自の「SIGMA検索技術」を活用することで、それぞれの集計項目に事前定義を行うことなく、1回の検索で必要なデータを抽出する。

同製品の販売価格は350万円~(税別、プロセッサライセンス)で、提供開始は2009年12月中旬が予定されている。

富士通
http://jp.fujitsu.com/

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