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日本HPとJi2、電子証拠開示ソリューションの提供で協業すると発表

2010年1月26日(火)IT Leaders編集部

Ji2および日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は2010年1月25日、法的電子証拠開示(eディスカバリ)に関するソリューションおよびコンサルティングサービスの提供で協業することを発表した。両社の持つコンサルティングノウハウや製品を組み合わせることで、法的紛争、会計監査に対応するeディスカバリソリューションを提供する。

2006年12月の米国連邦民事法改正後、米国企業だけでなく、グローバルにビジネスを展開する日本企業においても法的効力を持つeディスカバリの要求がより厳しくなっている。このような背景により、企業のIT資産における不正アクセスや機密情報漏洩などコンピュータに関する犯罪、PL法や知的財産などの法的紛争、会計監査などの際に、必要な電子ファイルや電子的記録を迅速に収集・開示するソリューションに対するニーズが高まっている。

eディスカバリに対応したITシステムを構築するには、次の3要素が必要となる。

  1. 電子メール、ファイルシステム、データベースなど企業内システムに分散した電子データを効率的に収集し、改竄等がなく証拠能力を維持した状態での保全を行うソリューション。
  2. 収集した電子データを検索・分析・閲覧し、知財・法務部門が最終的に提出する電子ファイルを効率的に特定するソリューション。
  3. 法的紛争、会計監査などの際に、こうした情報を活用するノウハウ。

Ji2と日本HPは、Ji2の持つeディスカバリ分野の豊富なコンサルティング実績と日本HPの持つコンプライアンス対応の情報管理プラットフォームを組み合わせ、法的紛争、会計監査に迅速に対応できる体制構築をサポートする。

今回の協業における両社の役割は、次のとおり。

【 Ji2 】
eディスカバリ分野における豊富な実績を活かし、実務の効率化と標準化を考慮したシステム導入およびコンサルティングを提供する。そして訴訟関連業務、データ監査業務で、米国の法律事務所や企業で高い評価を得ているClearwell社のeディスカバリソリューションとHPの情報管理プラットフォームを組み合わせ、アーカイブされた膨大なデータから抽出されたデータを迅速かつ効率的に検索・分析・閲覧するソリューションを提供する。

【 日本HP 】
コンプライアンス対応の情報管理プラットフォームであるHP Integrated Archiving Platform(以下、HP IAP)を提供する。HP IAPは、全世界で多くの導入実績がある。HP独自のグリッドストレージ技術の活用により、検索結果を迅速に提供、データ増大に対しても検索スピードを落とさずに対応できる。また、HP IAPとHPの各種アーカイビング・ソフトウェアを組み合わせることで、電子データを効率的に収集し、改竄や削除から保護することができる。

両社は、HP IAPとClearwellソリューションの日本語環境における共同技術検証をすでに完了しており、ソリューションおよびコンサルティングの共同提供を開始する。海外とのビジネス上、迅速かつ効果的な訴訟対応が求められるグローバル企業をはじめとして、より能動的に訴訟リスクへの対応を目指す国内企業に提供する。

HP Integrated Archive Platform およびClearwell社 eディスカバリソリューション一式の価格は、5000万円~。


HP IAP
http://www.hp.com/jp/im/

Ji2のClearwellソリューション
http://www.ji2.co.jp/solution/clearwell/index.html

Ji2
http://www.ji2.co.jp/

日本HP
http://www.hp.com

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