日本電気(NEC)は、セキュリティ対策ソフトウェアの「InfoCage」(インフォケイジ)シリーズにおいて、機密情報保護ソフトウェア「InfoCage FileShell」(インフォケイジ ファイルシェル)を新たに製品化し、2010年6月15日より販売活動を開始した。
新製品は、組織の内外を問わず、権限のある特定の利用者のみファイル操作を可能とするファイル保護ソフトウェア。ファイルの閲覧・編集・印刷を行う際、認証サーバーに本人認証を行い、アクセス権をチェックすることで、意図しない利用者による不正利用を防止できる。それにより、これまで課題となっていた、外部に委託した情報の管理や、万が一インターネットへ流出した際のファイル保護を可能にするとしている。
発表による同製品の特徴は以下のとおり。
1. アプリケーションに依存せず、各種データ形式のファイルを保護
NECのファイル制御技術とマイクロソフトの暗号化・認証技術であるRMS(Rights Management Service)を組み合わせることで、Microsoft Office製品だけでなく、PDFデータやCADデータなど、さまざまなデータ形式のファイルに対し、利用者が属する組織やグループに設定された保護ルールの適用が可能となる。
2. 保護処理の自動化によるセキュリティ対策
文書管理システムから取り出されたファイルへのアクセス権の自動継承、作成したファイルに対する保護ルールの自動適用など、利用者自身がセキュリティ保護操作を施すことなくシステム側で自動的に実施。それにより、ファイル作成者の煩雑な作業なしにセキュリティ保護を実施できる。
3. ファイル保護ルールをサーバー側で一元管理
ファイルの保護ルール、アクセス権、動作状態は、InfoCage FileShellがインストールされたサーバー側で一元的に管理。取引先など社外に文書がある場合でも、それらの情報が自動適用される。
機密情報保護ソフトウェア「InfoCage FileShell」の希望小売価格(税別)は、420万円(100ユーザー)から。2010年7月30日より出荷開始する。
なお、同社は、2010年6月23日~25日に東京ビッグサイトで開催される「第21回 設計・製造ソリューション展」のNECブースに同製品を出展する。
第21回 設計・製造ソリューション展
http://www.dms-tokyo.jp/
「InfoCage FileShell」
http://www.nec.co.jp/infocage/fileshell/