[新製品・サービス]

日立、日本基準とIFRSの並行運用を支援、ほか

ニュースフラッシュ 新製品・サービス編(2010年11月号)

2010年11月4日(木)IT Leaders編集部

1カ月間に発表された主要な新製品・サービスを紹介する、ニュースフラッシュ 新製品・サービス編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から12個の新製品・サービスを取り上げた。

BPM

ブラウザ上でプロセスを可視化し業務改善を促進

日本IBMは2010年9月15日、SaaS型BPMツール「IBM BPM Blueprint V7.1」の提供を開始した。業務の流れを文書化してブラウザで共有し、時間がかかっている工程などを可視化。全社的な業務プロセスの改善を支援する。ブラウザから業務全体の流れを俯瞰できるほか、個別業務や例外時の実行状況を確認することも可能。年額料金(税別)は1ユーザーあたり1万7200円。

I/O仮想化

サーバーのI/O処理を代わりに担う専用装置

シーゴシステムズ・ジャパンは2010年9月15日、I/O接続を仮想化する機器「Xsigo VP780イーサネット」を発売した。従来機では20GbpsのInfiniBandに限られていたサーバーとの接続手段を、10Gbpsのイーサネットと40GbpsのInfiniBandから選べるようにした。汎用的なイーサネットポートを利用できるため、InfiniBand専用アダプタを用いずに済む。価格(税別)は675万円から。

ストレージ

導入から運用までを簡素化する中小企業向けNAS

デルは2010年9月17日、NAS「PowerVault NX200」を発売した。ハードディスクを4台まで搭載でき、最大容量は8TBとなる。ディスクが故障した場合、システムが稼働中でもディスクを取り外せるほか、初期設定はウィザード形式で行うため、15分程度で設定を終え利用を始められるという。OSは「Microsoft Windows Storage Server 2008」を搭載する。価格(税込)は20万4015円から。

統合脅威管理(UTM)

業務に応じて複数のセキュリティ機能を選択可能に

NECは2010年9月17日、統合脅威管理アプライアンス「UNIVERGE UnifiedWall」を発売した。チェックポイントが提供するセキュリティソフト「Check Point R71」とNECのハードウェアを組み合わせた製品。ウイルス対策やファイアウォール、URLフィルタリングなどの機能を個別に導入でき、初期導入時のライセンス費を抑えられる。価格(税別)は69万円から。

ストレージ

ディスクを効率的に活用しストレージコストを削減

EMCジャパンは2010年9月22日、ストレージ「EMC CLARiX」と「EMC Celerra」に新機能を追加して発売した。SSDをキャッシュとして利用し、ORACLE DatabaseやMicrosoft SQL Serverなどの性能を2倍に高められるという「FAST Cashe」や、保存するデータ容量を削減できる「ブロック・データ圧縮機能」などの機能を追加した。価格(税込)はともに366万円から。

ERP

日本基準とIFRSの並行運用を支援

日立製作所は2010年9月29日、ERPパッケージ「GEMPLANET Ver.2」を発表した。日本基準とIFRSに基づく財務諸表作成を同一システムから利用できる。1つの会計伝票から両会計基準に基づく勘定元帳に転記できる複数帳簿機能、固定資産の償却計算を会計基準別に行う複数償却管理機能などを備える。価格(税込)は財務/管理会計などの機能を備える「GEMPLANET Ver.2 会計管理」が210万円から。

ビデオ会議

映像/音声の品質向上を図ったコンパクト端末

ソニーは2010年9月29日、ビデオ会議システム「PCS-XL55」を発表した。21.6型のモニターとカメラ、マイクが一体となった製品で、持ち運べるようにして場所を選ばずビデオ会議を実施できる。HD画質にして映像品質を高めたほか、広角レンズのカメラを採用し、複数ユーザーがモニターの前にいても画面からはみ出ずに映し出せるという。価格(税込)は57万7500円。

メールアーカイブ

大規模環境におけるメールの利用効率を向上

コンピュータシステムエンジニアリングとエアーは2010年9月29日、メールアーカイブソフトの新版「WISE Audit Ver5.1」を発表した。新版は検索エンジンを64ビット化するなどして性能を改善。1万人以上が利用する環境でもメールを高速に検索できるという。1台のサーバーが取り込めるメール量も増やし、ハードウェア費の削減も見込める。価格(税別)は200人が利用する場合で100万円。

シングルサインオン

パブリック/プライベート環境での認証作業を簡素化

日立情報システムズは2010年9月30日、複数のWebサービスに一度の認証でログインできる「SHIELDeXpress認証管理サービス」を発売した。Webサービスごとに異なるIDとパスワードをデータセンターで一元管理する。ユーザーは専用のポータルサイトにアクセスし、一度認証しさえすれば各サービスに認証作業なしでログインできる。月額料金(税込)は50人が利用する場合で5250円。

オラクルDB高速化

オラクルDBを高速化して業務効率向上を支援

日本HPは2010年10月4日、ORACLE Databaseを高速化するサービス「RESQ(Response Quick)」を発表した。ボトルネックの洗い出しや改善方法を提案する「クイック診断」と、システムを構築する「DBインフラ構築」で構成する。一般的なFCストレージを用いたシステムより処理性能を10倍高められるという。価格(税込)はクイック診断が105万円から、DBインフラ構築が735万円から。

レンタルサーバー

中小企業向けに低価格でサーバースペースを提供

ハイパーボックスは2010年10月4日、レンタルサーバー「エクストリム」を発売した。ディスク容量が1GBとなる「ライトプラン」の月額料金(税込)は105円という低価格が売り。Webメールやウイルスチェックなどの機能を標準で備え、中小企業やSOHOなどでの利用を想定する。ディスク容量が5GBと10GBのプランも用意する。初期費用(税込)はともに1050円。

クラウド

故障時のダウンタイムを短縮し仮想マシンを安定稼働

NTTPCコミュニケーションズは2010年10月7日、クラウドサービス「WebAREANA CLOUD9」を発売した。障害発生時に仮想マシンを別の物理サーバーに移行するフェイルオーバーを標準で備えるほか、今後は負荷に応じて自動でリソースを拡張する機能などを追加していく予定。月額料金(税込)はプロセサ1コア、メモリー1GB、ディスクが50GBの場合で4800円(クレジットカード払いの場合)。

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