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社内外に散在するデータを一元管理するプラットフォーム

2012年2月3日(金)

日本HP データの海からビジネスに役立つ知見を拾い上げる。今日のホットトピックの1つだが、実践に向けての課題は山積している。分析に必要な環境を揃えるためには巨大な投資が必要な上に、それらを使いこなせる人材は極めて少ない。しかも、データを分析したところで、有益な結果を得られる保証はどこにもない。

ただし、多くの企業にとっての課題はもう少し手前にあるようだ。例えば、対象となるデータを収集する、あるいは処理に適したフォーマットに整形するといったプロセスは、実際の分析に着手する前の関門。そうした当面の課題を解決する手段となりそうなのが、2011年12月にHPが発表した「IDOL 10」だ。

構造化、非構造化を問わずあらゆるデータソースに接続

IDOL 10は社内外に散在するデータを一元的に管理、活用するためのプラットフォーム。ベースとなるのは2011年10月に買収した英オートノミーの分析エンジン「IDOL(Information Data Operating Layer)」だ。テキストや画像、音声など非構造化データの処理に強みを持つ。

ここに、同年3月に買収した米ヴァーティカの「Vertica」が持つ構造化データの高速処理技術(独自のカラム型DBのノウハウがベース)を統合。これによって多様なデータを一元的に扱えるようにした。現時点ではリリース時期は未定。同製品をインストールしたアプライアンスの提供も予定している。

IDOL 10は分析対象のデータソースに接続するためのコネクタとデータを取得・処理するための機能の2つで構成する(図)。

コネクタを使って接続できるデータソースは400種類以上。ソーシャルメディアやブログへの書き込みなどの非構造化データはもちろん、Oracle・SAPなど主要ベンダー製品やODBC準拠のRDBMSもサポートする。

分析する都度、オリジナルのデータを直接参照するため、事前にDHWなどに集約する必要はない。刻々と変化する情報をリアルタイムに取り込んだ分析が可能になる。また、既存のシステム環境に変更を加える必要がないため、分析開始までの時間を短縮できるという副次効果も期待できる。

独自開発アプリのロジックに検索エンジンを取り込むことも

データを取得・分析する方法も豊富に取り揃える。「ニュースサイトのトップページのテキストを取得する」「サーチエンジンを使って特定のキーワードを検索する」といったデータの取得に関わるものから、「音声データの内容を解析する」「データをカテゴリ別に分類する」といった処理を担うものまで約500もの機能を提供する。

専用のGUIを使った対話形式の分析はもちろん、APIを使えば他のアプリケーション内からIDOLの機能を利用することも可能だ。例えば、「自社名をGoogleで検索した際、悪評が上位にリスティングされたら管理者にメールで通知する」などといったロジックを作成できる。

通常、同様の処理を実装するためには、Googleへのアクセスや検索に関する処理をアプリケーション側に実装する必要があるが、IDOLを利用することでそれらの手間を省くことができる。

HPでは、電子データの裁判証拠提出を義務付ける米国eディスカバリー法への対応やマーケティングの効果検証などの用途から導入が進むと見ている。

「既存の情報資産を継承しつつ、全社規模で構造化データと非構造化データを一元管理できる製品は類を見ない」(日本HP 執行役員 中川いち朗氏)。 (緒方)

図 社内外のさまざまなデータソースへのアクセスと各種分析機能を提供するデータ活用プラットフォーム
図 社内外のさまざまなデータソースへのアクセスと各種分析機能を提供するデータ活用プラットフォーム
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社内外に散在するデータを一元管理するプラットフォーム 日本HP データの海からビジネスに役立つ知見を拾い上げる。今日のホットトピックの1つだが、実践に向けての課題は山積している。分析に必要な環境を揃えるためには巨大な投資が必要な上に、それらを使いこなせる人材は極めて少ない。しかも、データを分析したところで、有益な結果を得られる保証はどこにもない。

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