シンクライアントは低性能の割にPC並みに高価である―。こうしたシンクライアントの導入を妨げる要因を払拭しようとしているのが米NComputingである。
運用負荷の軽減やセキュリティ向上などのメリットが見込めるシンクライアント。導入に向け関心を寄せる企業は多いが、一方で端末がPC並みに高価、低性能のため業務に向かないといった意見も少なくない。こうした中、独自プロセサを採用することで他社製端末との差異化を図ろうとしているのが米NComputingだ。
同社はシトリックス・システムズのデスクトップ仮想化ソフト「Citrix XenDesktop」や、アプリケーション仮想化ソフト「Citrix XenApp」などを利用するための端末「Nシリーズ」を提供する。2012年7月には新モデル「N400」と「N500w」を発表し、日本市場におけるシンクライアントの普及拡大を目指す。
「N400」と「N500w」は、独自開発のプロセサ「Numo3」を搭載する点が特徴的。動画の再生や3Dの画像処理などに特化し、「シンクライアントが一般的に苦手とするマルチメディアを利用する業務に向く」(ラジ・ディングラCEO)。シトリックスの動画や音声の品質を担保する技術「Citrix HDX」に最適化することで、ネットワークが低帯域でも遅延なく動画を再生できるという。
Numo3を搭載することで、端末の価格も抑えられる。他社製シンクライアントの場合、プロセサとは別に動画/画像処理用チップを搭載して性能を保持するものが多いが、Numo3ならワンチップで済む。そのため基盤をシンプル化でき、低価格が可能となる。「一般的な端末の価格は約600ドルであるのに対し、Nシリーズは200ドルに抑えた。シンクライアントは高価であるというイメージを払拭し、導入を促進したい」(同氏)。
端末の仕様は次の通り。「N400」はメモリーの容量が256MBで、動画の解像度は720p、インタフェースは転送速度が100MbpsとなるLANポートを1基備える。「N500w」はメモリーの容量が512MBで、動画の解像度は1080pとなる。インタフェースは転送速度が1GbpsとなるLANポート(1基)に加え、無線LANをオプションで利用できる。両モデルともUSBポートを4基備え、消費電力は5ワット以下(待機電力は1.5ワット)となる。
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