一般社団法人データサイエンティスト協会は2014年1月30日、新体制を発表した。代表理事は、ブレインパッドの草野隆史社長が再任。理事には、ヤフーの安宅和人氏や、統計数理研究所の丸山宏副所長、大阪大学の鷲尾隆らが就任した。日本IBMやSASなど17社が法人会員として参加する。
データサイエンティスト協会は、ビッグデータ活用や、IoT(Internet of Things)など、データの高度活用を主導する人材の育成を目指し、2013年7月に発足した(関連記事:分析人材に明確な定義を! 一般社団法人データサイエンティスト協会が発足)。
設立準備の中心的存在だったデータ分析専業のブレインパッドが暫定的に運営していたが、昨年末から今年にかけて臨時社員総会と理事会を開催し、法人会員を中心とした新体制による組織運営への移行と、新体制下における役員人事を決定した。
代表理事には、ブレインパッドの草野隆史代表取締役社長が再任。理事には、ヤフーの安宅和人執行役員 CSO(Chief Storategy Officer)や、統計数理研究所の丸山宏副所長、大阪大学の鷲尾隆教授ら、7人を選任した。顧問は、統計数理研究所の樋口知之所長が引き続き務める。新体制の発足にあわせ、電通や日本IBM、SAS Institute Japanら17社が法人会員として参加した。
今後、2014年2月に、人材定義の方針や対応領域、委員会活動のあり方を検討する「準備委員会」と、勉強会やシンポジウムを企画する「企画準備委員会」を設置、4月末までに協会の具体的な活動内容を策定する。その後、スキルの定義や、育成カリキュラムの策定などの活動を進める。2つの準備委員会の活動を進めるにあたり、協会の個人会員や有識者・学識経験者など約500名に意見を求める。