[調査・レポート]

標的型攻撃対策でSIEM製品の導入が進む─ITR

2014年3月13日(木)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

アイ・ティ・アール(ITR)は2014年3月13日、セキュリティログ管理製品の市場動向を発表した。標的型攻撃の影響により、SIEM(Security Information and Event Management)製品が売り上げを伸ばした。

 SIEM(Security Information and Event Management:セキュリティ情報・イベント管理)は、アプリケーションやネットワーク機器のログを一元管理し、セキュリティ脅威をリアルタイムに検知するツール。ITRの調査では、2012年度の国内市場規模は32億円で、前年度比9.6%増だった。

 ITRによると、標的型サイバー攻撃対策でSIEMを導入する企業が増えており、中堅企業への導入も進んでいる。大手ベンダーの新規参入によって、SIEM市場の成長率は今後も高まる。同社は2013年度は39.1%増、2012年度から2017年度までの年平均成長率は13.2%を見込む。

 2012年度は、他のセキュリティログ管理製品も好調だった。ネットワークフォレンジクスは前年度比14.9%増、データベースログ管理は同21.4%増、ファイルーサーバログ管理は同12.3%増、クライアントログ管理は同11.8%増だった

図.SIEM(Security Information and Event Management)市場規模推移および予測(金額ベース)
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