CTCエスピー(CTCSP)は2026年6月16日、米Doppelのソーシャルエンジニアリング対策クラウドサービス「Doppel」の販売を開始した。フィッシングなどのサイバー脅威に対し、不正な送信や誘導、詐欺サイトやなりすましアカウントなどを監視・可視化し、削除・無効化する。金融サービスやEC、会員制サイトなど、Webやアプリを通じて顧客と接点を持つ企業を中心に販売する。
CTCエスピー(CTCSP)が販売する「Doppel」は、米Doppelが開発したソーシャルエンジニアリング対策クラウドサービス(SaaS)である。WebサイトやSNS、SMS、アプリストア、ダークウェブなど複数チャネルを横断してフィッシングサイトやなりすましアカウントを検知し、各SNS事業者、ドメインレジストラ、通信事業者への削除申請までを自動で実行する(図1)。
図1:ソーシャルエンジニアリング対策サービス「Doppel」の全体像(出典:CTCエスピー)拡大画像表示
各チャネルを継続的に監視し、検知したシグナルをAIがグラフデータベース上で関連づけ、攻撃の全体像を可視化する。検知した脅威について、削除・閉鎖に必要なエビデンスをAIが自動収集・整理し、SNS事業者や通信事業者への削除申請を行う。人手による分析や証跡収集、申請書作成などを自動化することで、運用コストを削減すると共に、申請不備や差し戻しのリスクを減らす。フィッシングドメインの削除完了までの中央値は1時間未満だという。
メールセキュリティモジュールを備える。受信メールの内容をAIで解析し、不審なメールのリンクや発信元を特定して遮断する。「Microsoft 365」および「Google Workspace」のメールAPIに接続してメールの内容を取得し、LLMで解析する仕組みをとる。
社員などの行動や意思決定に起因するサイバーセキュリティリスクを可視化・管理する人的リスク管理(Human Risk Management)モジュールも提供する。実際のサイバー攻撃をテンプレート化した従業員向け訓練・教育に加え、音声通話やSMSなどの攻撃シミュレーションを実施する。シミュレーションの内容も、実際の攻撃から収集したデータから生成する。
CTCSPはSaaSの販売に加えて、導入から運用に至る設定支援なども提供する。
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