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ハウス食品グループ、ローコードによるアジャイル内製開発体制を整備

2026年7月30日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三

ハウス食品グループ本社(東京本社:東京都千代田区)は、業務システムを内製で開発する体制として、ローコード開発ツール「intra-mart」を採用し、内製でのアジャイル開発体制を整備した。外部ベンダーに依存することによるシステムのブラックボックス化や対応速度低下の課題を解消し、内製開発による迅速な業務改善と持続可能なシステム運用体制を実現する。NTTデータ イントラマートが2026年7月30日に発表した。

 ハウス食品グループ本社は、「バーモントカレー」などの加工食品、「GABAN」などの香辛料、「とんがりコーン」などのスナック菓子で知られるハウス食品グループの持株会社である。

 同社のIT部門ではこれまで、要件定義のみを社内で実施し、開発・保守はITベンダーに委託していた。その結果、業務領域ごとにベンダーやアーキテクチャが異なるシステムが乱立し、システムがブラックボックス化。小さな変更であっても多大なコストと時間がかかっていたという。

 こうした課題を解決するため、基幹システムの刷新を契機に、システム/アプリケーションパッケージの標準機能に業務を合わせる「Fit to Standard」の方針を掲げた。

 一方で、標準機能ではカバーが難しい独自色の強い業務領域については、自社で迅速に内製開発していくことを決断。その推進組織として、2024年に「アプリケーション開発課」を新設した。内製開発の手段として、NTTデータ イントラマートのローコード開発ツール「intra-mart」(図1)を採用した。

図1:「intra-mart」の概要(出典:NTTデータ イントラマート)
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 同年5月には、開発環境の構築と並行して、品質担保と属人化防止を目的とした「開発ガイドライン」を策定。保守性を高めるため、Webシステムの3層構造を維持すること、システム間の共通部品を作成し最大限活用すること、他システムとの連携はWeb API経由を基本にすることなどのルールを定めている。

 内製開発に取り組むにあたって、アプリケーション開発課はスピード感を追求した。「保守性は保ちたいがウォーターフォール型の開発ではスピードが出ない。要件定義書やデータベース設計書などの残すべきドキュメントは死守しつつ、詳細設計書などはintra-martの設計書出力機能やソースコード内のコメントで代替して簡略化を図った」(アプリケーション開発課チームマネージャーの今井祐介氏)。

 intra-martを用いて、まずは必要最小限の機能で動くモックを作成し、フィードバックを得て素早く改善を回すという、アジャイルな内製開発のスタイルを確立した。それに伴って、開発ルールやガイドラインの内容は、継続的な改善プロセスの下で走りながら育てていく方針とした。

 現時点での成果として、Excelで運用していた業務のWebシステム化を挙げる。従来は部門ごとに情報をExcelファイルで作成・管理し、必要があればこれらをとりまとめて活用していたが、情報の見つけやすさや活用のしやすさに課題があったという。新システムでは、この運用を見直し、閲覧性・検索性の高い仕組みへと改善している。

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