ミツカングループは、経営情報分析システムのハードウェア基盤を刷新した。検索処理時間を最大12分の1に短縮する効果が出ている。2014年3月28日、製品を導入した富士通が発表した。
ミツカングループは2008年、基幹システム上の販売実績データを分析するためのシステムを導入。経営管理部門や営業部門の担当者が、経営戦略や営業戦略の立案に役立てている。
導入以来、システム活用は順調に進んできた。しかし、データ量が増加し、分析手法も多様化するなか、レスポンスの低下が問題となっていた。検索処理に時間がかかると、担当者はそのたびに思考を止められてしまう。分析業務を支援すべきシステムが、逆に業務の妨げになりかねないという懸念があった。
そこで、より性能の高いハードウェアに乗り換えることによるレスポンス改善に踏み切った。具体的には、富士通のUNIXサーバーである「SPARC M10」を新規に導入。合わせて、ディスクストレージやフラッシュカードを導入することにより、レスポンスの向上を図った。
こうしたハードウェア強化により、営業情報の検索処理時間を6秒から0.5秒に短縮できた。バッチ処理も大幅に高速化したという。
プロジェクトの概要
ユーザー名 | ミツカングループ |
業種 | 食品メーカー |
導入システム | 経営情報分析システム |
導入目的 | 検索処理時間の短縮による分析業務の高度化 |
導入時期 | ─ |
主な利用製品 | 「SPARC M10」(富士通製のUNIXサーバー)、「ETERNUS DX 100 S3」(富士通製のディスクストレージ)、「LSI Nytro WarpDrive BLP4-1600」(LSIロジック製のフラッシュカード) |