ドラッグストアチェーンを展開するカメガヤ(本社:神奈川県横浜市)は2014年1月、配送計画を自動生成するシステムを稼働。これにより物流コストの削減を図る。2014年4月10日、鉄道情報システム(JRシステム)が発表した。
横浜市に本拠を置き、73店舗を展開する同社においては、店舗への配送計画を作成する業務が極めて属人化していた。
というのも、配送計画を作成するには、曜日による配送量の違いや店舗ごとに異なる立地条件、配送時間の制限といった複雑な要件に配慮する必要がある。深い業務知識や土地勘が不可欠だ。このため、ベテラン社員に頼らざるを得なかった。
さらに、こうした業務は表計算ソフトを用いての手作業だったことが、配送効率に影響を与えていた。担当者は商品の到着に遅れが出るのを避けるため、配送時間を長めに見積もってしまいがちだったからだ。その結果、配送間隔に無駄な時間が発生し、コスト増につながっていた。
こうした問題を解決するため、同社は配送量や配送時間といった要件から配送計画を自動生成するシステムを導入した。
新システムにより、従来はベテラン社員が1時間かけて作成していた配送計画を、若手社員やアルバイトスタッフが約20分で作成できるようになった。
配送効率を向上する効果も出ている。1カ月間で使用する配送車両を30台分削減できたという。
鉄道情報システムの「配送計画ドック」を用いて構築した。
プロジェクトの概要
ユーザー名 | カメガヤ |
業種 | 薬局チェーン |
導入システム | 配送計画作成システム |
導入目的 | 配送計画業務の省力化・標準化、物流コストの削減 |
導入時期 | 2014年1月 |
主な利用製品 | 「配送計画ドック」(鉄道情報システム) |