米子自動車学校(鳥取県米子市)は、技能教習の配車管理や指導員のスケジュール管理などを担う教習システムを刷新。本人認証に、指静脈認証技術を採用。認証スピードや精度を高めることにより、利便性とセキュリティを向上させた。製品開発元である日立製作所が、2015年2月6日に最新事例として発表した。
同校はこれまで、教習生1人ひとりにIDカードを配布。教習生が、教習システムを使って教習原簿や配車券を発行する際の認証に利用していた。
しかし、カードの読み取り・書き込みに7~10秒を要するため、受け付けに時間がかかることが問題となっていた。特に、8~9月や2~3月の繁忙期には認証装置前に長蛇の行列ができることも少なくなかった。このほか、教習生がカードを忘れたり紛失した場合に生じる本人確認やカード再発行の手間が、職員にとって大きな負担になっていた。こうした状況を改善するため、同校は指静脈認証技術の採用を決めた。
新システムは、教習生が自分の名前の頭文字をタッチパネルで選択した後、装置に指を置くことで本人認証を実行。受付処理や配車券を発行する仕組み。瞬時に認証を完了できるため、受付時の混雑を解消できたほか、カードの紛失や教習生はカードを持ち歩く必要がなくなった。カード発行・再発行といった業務負荷も軽減できた。
上記の教習生向けのほか、指導員や職員が利用するPC19台にも指静脈認証装置を配備。システムにログインする際の本人認証を実施している。従来のIDとパスワードによる認証に比べて、より迅速かつ厳格な本人認証を実施できるため、セキュリティ強化や業務効率化といった効果を見込めるという。
指静脈認証技術は日立製。ノイマンが構築を担当した。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 米子自動車学校 |
事業内容 | 総合自動車学校 |
導入システム | 指静脈認証 |
導入目的 | 利便性の向上、セキュリティ強化 |
主な利用製品 | 日立製作所が開発した指静脈認証ソリューション |