ITサービス事業者の都築電気は2015年6月29日、用途に合わせたストレージを組み合わせて納入する「フレキシブルサーバー」を7月1日から発売すると発表した。性能や容量、拡張性を最適化することでコスト削減を図る。データセンター事業者や、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)/M2M(Machine to Machine)用システムを構築する企業などを主な対象にする。
「フレキシブルサーバー」は、ニーズに合わせてストレージを選択できるのが特徴。ディスクレスのサーバーを基本モデルに、HDDやSSDを組み合わせる。
具体的には、サーバーシステムなど転送速度や信頼性を求める場合は、シーケンシャル/ランダムのいずれのアクセスでも性能が出るHDDを、転送速度や信頼性、低消費電力を重視する場合は、性能や機械的堅牢性が高いSSDを、それぞれ組み合わせる。
データベースやデータバックアップ、ビデオストリーミング、ファイルのリストアなど容量を拡大する際は、シーケンシャルアクセス性能が高い、大規模ディスクアレイなどに適した製品を提案する。適切なHDDを選定することで、大容量HDDに置き換えても性能が低下しないようにする。
HDDについては、事前のスクリーニングにより稼働品質を高める。HDDの状態や寿命を診断するためのツールも提供する。障害発生時には、同社の技術サポート部門が対応し、原因を追究する。
2016年3月までの初年度で500台の販売を目標にする。