システム連携サービスなどを提供するテラスカイは2015年9月10日、米Salesforce.comのクラウドサービスに対応した画面やアプリケーションを開発するためのサービス「SuPICE(スパイス)」を開発したと発表した。初期バージョンをまず米国で同年12月に開始、日本市場に向けては、初期バージョンを改良し2016年春に開始する予定である。
テラスカイが開発した「SuPICE」は、PCやモバイルデバイス向けのアプリケーションや操作画面の開発環境。画面サイズやデバイス特有の操作性に対応した開発を支援する。米Salesforce.comが推進する、UI(User Interface)とアプリケーションの構築基盤である「Lightning」に対応した。
Lightningは、画面の構成要素を部品化した「Lightning Components」を再利用することで開発期間を短縮するための仕組み。Lightning ComponentsをUI開発ツール「Lightning App Builder」を使って配置する。AppExchangeマーケットプレイスで公開されている他社が作成したLightning Componentsも利用できる。
このLightning Componentsを、SuPICEではコーディングなしにマウス操作で作成できる。文字の色やサイズといったデザインや、ボタン操作時のアクションといったイベントを設定する。リストやボタン、テキストボックスなどの部品や、モバイル画面でのスワイプなどの基本的な操作があらかじめ用意されている。開発中に、実際にどのように表示されるかを確認するためのプレビュー機能がある。
テラスカイは現在、Salesforce.com用の画面開発ツールとして、開発言語の「Visualforce」に対応したル「SkyVisualEditor」を提供している。今後も提供するが、SuPICEへ移行したいユーザーには、移行パスを提供する予定だ。
SuPICEの料金は、米国では開発者課金モデルとし、1開発者あたり年額999ドル。日本ではユーザー課金モデルで提供するが、料金は未定である。AppExchangeマーケットプレイスから提供する。