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ALSOK、イベントや施設の警備にNECのAI技術を活用

2016年3月9日(水)IT Leaders編集部

NECと綜合警備保障(ALSOK)は2016年3月8日、両社それぞれが持つICT技術と警備サービスを組み合わせ、AI(Artificial Intelligence:人工知能)などを活用した都市空間や大規模イベントなどの安全を支援するサービスの提供を目指し、協業を開始したと発表した。

 今回の協業ではまず、ALSOKが推進してきた「ALSOKゾーンセキュリティマネジメント」を、NECの先進技術と組み合わせることで具体化し、高品質な警備およびコスト最適化を可能にする新たな警備サービスの提供に取り組むとしている。

 様々な社会課題やリスクに、的確かつ多面的に応えるサービス基盤の構築を目標にする。そのために、ゾーンセキュリティマネジメントの提供によって得られる知見、データを蓄積、知識化し、新たな警備サービスの根幹となるプロセス「情報収集、判別・識別、予測・判断、実行・対処」を継続的に進歩させるという。

 両社によると、オフィス商業ビルなどの都市空間や大規模イベント会場などの不特定多数の人が集まる環境下では、インシデント発生時の対処、被害拡大防止や、犯罪などの未然防止・予兆検知の必要性が高まっている。特に大規模イベント開催時の警備では、緊急事態にリアルタイムに対応するための最適な人員配置など、効率的なマネジメントを可能にする警備手法の確立が課題になっているという。

 さらに、自然災害の発生に備えた防災基盤の強化や、空港、税関などの重要施設、公共交通機関、大規模集客施設などに対する警戒・警備の強化が求められている。一方で、これらの取り組みを推進する立場にある警備業界自体も、労働力人口の減少の影響を受け、人材不足という課題を抱えているという。

 両社はこれらの様々な社会課題の解決に取り組むため、大型のオフィス商業ビルや大規模イベントでの実証実験を通じて、警備サービスの生産性向上および品質向上に関する検討を行ってきた。今後は、実証結果を踏まえ、価値ある新たなサービスの提供を目指すとしている。

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