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ネットワールドがKineticaのGPUデータベースを販売、検証設備「Networld AIセンター」も開設
2017年10月23日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ネットワールドは2017年10月23日、GPU(グラフィックス処理ユニット)を用いた並列処理によって高速化を図った米Kinetica製のデータベース管理システム(DBMS)の取り扱いを開始したと発表した。DBMSの販売に合わせて、ユーザー企業が米KineticaのDBMSを検証できる設備「Networld AIセンター」も開設した。
米KineticaのDBMSは、GPUで高速化したDBMSである。インメモリー型で動作し、米NVIDIA製のGPUを使ってデータベースアクセスを高速化する。CPUをベースとした従来のDBMSと比較して、10分の1のハードウェア投資コストで、100倍以上の高速データ処理が可能としている。
DBMSのコア機能に加え、データを分析してグラフ化する簡単なBI(ビジネスインテリジェンス)機能を備える。GPUを活かした用途の1つとして、地図データなどを扱える。さらに、GPUを機械学習の学習用途にも利用できるように、TensorFlowなどの機械学習ライブラリも統合した。BIとAIとDBMSを同一のプラットフォーム上で実行できるので、ビッグデータ分析システム全体の性能を高められるとしている。
ソフトウェアの取り扱い開始に合わせて、ユーザーが利用できるソフトウェアの検証設備として、Networld AIセンターを開設した。当初は、GPUカードを2~4枚搭載したLinuxサーバー機(IBM PowerSystems)を3台用意した。機械学習のトレーニングやDBMSのPoC(概念実証)などに利用できる。