TISは2018年1月9日、人材管理基盤の構築や人材データの活用を支援するSIサービス「Oracle HCM Cloud活用サービス」を発表した。アプリケーション基盤として、米Oracleのクラウドサービスで人材管理やタレントマネジメントの機能を提供する「Oracle Human Capital Management Cloud(Oracle HCM Cloud)」を活用する。販売目標は、2020年までに30社。
「Oracle HCM Cloud活用サービス」は、人材マネジメントにおける現状課題の可視化(HRアセスメントサービス)、ロードマップ策定、使用するデータの前処理(データプレパレーション)、「Oracle HCM Cloud」をベースとしたシステム化、までを一貫して支援するサービスである。
Oracle HCM Cloudを基盤として使い、企業の課題に合わせた必要な人材データの蓄積と人材マネジメント施策推進に効果的に結び付けていく仕組みを提供する。TISのノウハウを集約した独自のKPIテンプレートを活用することで、Oracle HCM Cloudを迅速に導入できるようにする。導入後には、人材データの推移分析による人材マネジメント施策効果を測定したり、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトを使ってデータを効率的に蓄積する。
具体的なメニューは、以下の通り。
- HRアセスメントサービス
- データサイエンティストの機械学習による分析と、豊富な知識を持つ人事コンサルタントのチーム編成で、分析アウトプットとファクトデータに基づいた人材に関する課題の可視化を行う
- データ・プレパレーション支援サービス
- 紙やPDF、Excelの個別帳票などをデジタル化し、Oracle HCM Cloudに投入できる形に加工する
- Oracle HCM Cloud導入支援サービス
- Oracle HCM Cloud利用ライセンスを提供し、画面イメージを確認しながらのプロトタイプ型アプローチで、ユーザーの要望を早期に具体化する
- KPIテンプレート
- TISが独自に整備した人事課題別のKPIモデルであるKPIテンプレートを活用し、Oracle HCM Cloudの早期導入を可能にする
- 人材マネジメント施策効果測定サービス
- 導入後のOracle HCM Cloudの活用のため、訪問または専用サイトを通じて、アプリケーション機能や利用方法などについてサポートする
- RPAデータ集約サービス
- RPAツールで、周辺システムやExcelなどからのデータ連携に関わる手作業プロセスを自動化し、Oracle HCM Cloudへ蓄積される人材データの品質を高め、連携にかかる作業負荷を低減する