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三笠製薬がiPadとウイングアーク1stのDr.SumでMRの集計・分析基盤情報力を強化

2018年1月15日(月)IT Leaders編集部

三笠製薬は2018年1月12日、iPadを利用して場所を問わずリアルタイムに、自由な切り口で販売データを分析するために、ウイングアーク1stの集計・分析基盤「Dr.Sum」を導入し、MRの情報力強化を図っていることを発表した。

 2015年に創業70周年を迎えた三笠製薬は、整形外科分野に特化した医薬品の研究・開発・製造・販売を手がけている。

 MR(Medical Representative=医療情報担当者)と呼ばれる製薬会社の営業担当者にとっては、医師や薬剤師、あるいは医薬品の流通に大きな力をもつ医薬品卸のMS(Marketing Specialist)に対していかに的確なタイミングでコンタクトをとり、効果的な情報を提供できるかが鍵になるという。医療機関の販売情報をリアルタイムに分析しないと翌日の訪問予定が立てらない。なかでも一番必要なものは当日の新規販売データである。

 しかし三笠製薬では、これらの販売データを管理するホストシステムはCOBOLで開発されたもので、各データ項目の定型的な集計にしか対応していなかった。利用できる端末も社内のPCに限られるうえに、21時以降はホストが夜間バッチに回るため通常業務のサービスを停止してしまうことがネックとなっていという。

 同社は、SFAをクラウド型に切り換えることで、iPadの活用も充実したいと考え、2015年より準備を進めてきた。そこで、販売データのリアルタイム分析問題の解決策として導入したのが「Dr.Sum」と、iPadに対応した「Dr.Sum Datalizer Expert」だった。

 当初は、最低限必要なデータ、例えば、「納入明細速報」「期間販売データ」「担当者別計画推移」など基本パターンとなるビューをいくつか定義しておき、そこに各自が思い思いの条件を付加しながら分析を進めていける仕組みづくりに注力した。その後、各MRからの要望で「処方元別データ」「新規ターゲット先データ」「累計達成率ランク」「新規採用先フラグ」「前年販売減少先」など次々にビューを追加した。他社販売データも取り込みながら、導入から約1年が過ぎた現在では、全国に約120名いるMRのほぼ全員がiPadでDr.Sumを利用するようになったとしている。

 Dr.Sumは、本社営業部門が求めてきたデータ活用環境となっている。リアルタイムに近い鮮度の高いデータを取得できるようになったことに加え、情報システム室にホストからCSV形式で実績データを抽出してもらい、営業本部の担当者がデータをAccessやExcelを使って集計・加工し、レポートにまとめて各支店に配信する作業が解消された。

 さらに、情報システム室は、MRから新しい切り口でデータを見たいという要望を受けたとき、Dr.Sumの新しいビューを定義する作業が数分で完了するため、素早く応えられるようになったという。

 今後は、現在併用を続けているホストシステムをできる限り早期にクローズし、販売データの管理や分析をDr.Sumに一本化する方針だ。あわせて各MRが各支店や全社の中で自分の実績を比較・確認したり、好成績を上げているMRの行動を学んだりできる仕組みを充実するなど、より多くの気づきを得られるシステムに発展させていく計画だとしている。

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