NECは2018年2月28日、製造、卸、小売などのサプライチェーンにおける需要と供給のギャップをAI技術によって解消するアプリケーション群をクラウド型で提供するサービス「受給最適化プラットフォーム」を発表した。食品の廃棄を減らすアプリケーション群を2018年7月から提供開始する。販売目標は2020年に200億円。
受給最適化プラットフォームは、製造、卸、小売などのサプライチェーンにおける需要と供給のギャップをAI技術によって解消するアプリケーション群である。クラウドサービスとして提供する。製造業向けに出荷予測アプリケーション、小売り向けに来店客数や販売数を予測するアプリケーションなどを取りそろえる。
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最初に、食品業界向けのアプリケーション群を用意した。食品の製造、流通、小売りのプロセスで発生する食品の廃棄量を減らすことが狙い。NECが提示した農林水産省のデータによると、国内では年間632トンの食料が廃棄されており、このうち過半数の330万トンが消費者に渡る前のサプライチェーンで発生している。これを減らす。
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クラウド型で提供するアプリケーションの特徴の1つは、AI技術を使っていること。異種混合学習技術と呼ぶ、データの中に規則性が複数存在する時に、これを自動で場合分けして予測モデルを算出する技術を採用した。過去の販売実績、気象予報、カレンダー情報、イベント情報などのデータの相関関係を解析する。
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食品業界全体で予測モデルの精度を高める試みとして、気象データや各種のオープンデータに加えて、受給最適化プラットフォームを利用する企業の各社からデータを匿名化した上で安全に収集して活用する仕掛けも用意した。
2018年1月には、気象データを扱う一般財団法人日本気象協会(JWA)とともに、飲料の需給最適化を行う実証実験を実施している。
サービス名称 | 対象 | サービス概要 |
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コーディネーターサービス | 食品製造 食品卸 小売 |
実証実験における技術者支援 |
短期出荷商品サービス | 食品製造 | 直近の食品製造企業の出荷量を予測 |
来店客数予測サービス(日別) | 小売 | 店舗の日別の来店客数を予測 |
カテゴリ別販売サービス | 小売 | 店舗の日別の商品分類毎の販売量を予測 |
単品別販売サービス | 小売 | 店舗の日別の単品別の販売量を予測 |
推奨発注量提案サービス | 小売 | 需要予測を元に、簡易的に発注数を算出 |