富士通と富士通クライアントコンピューティングは2018年4月10日、シンクライアント端末「FUJITSU Thin Client FUTRO」の新機種を発表した。3シリーズ3機種で構成する。うち1機種は小型デスクトップ機で、既存モデルと比べてきょう体の容積を約63%削減し、VESAマウント可能として。2018年4月下旬から順次販売する。
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シンクライアント端末として、3つの新機種を発表した。
(1)「FUTRO S740」は、小型デスクトップ型である。従来モデル「S720/N」と比べて、きょう体の容積を約63%削減した。この一方で、インタフェースの拡張性は、無線LAN、USB、外部ディスプレイなどを継続して搭載している。
外形寸法は、幅165×奥行147×高さ36ミリメートルである。マウントキットを追加することによって、液晶ディスプレイのVESAマウントに直接取り付けることができる。これに対して従来モデルのS720/Nは、幅52×奥行182×高さ250ミリメートルであり、VESAマウントに取り付けることはできなかった。
残りの2機種、(2)「FUTRO MU937」と(3)「FUTRO MA576」は、ノート型のシンクライアント機である。OSとして、「Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB」を搭載した。
これら3つの端末を含むシンクライアント製品のオプションとして、いくつかのセキュリティソフトを用意している。
「SMARTACCESS(スマートアクセス)」は、指紋や手のひら静脈などの生体認証を利用できる認証ソフトである。
「FUJITSU Software Portshutter Premium」は、情報漏洩対策ソフトである。パソコンの各種ポートや利用できるネットワークを限定し、情報の持ち出しやUSBメモリーなどの利用を端末ごとに制限できる。
製品名 | 価格(税別) | 提供開始時期 |
---|---|---|
FUJITSU Thin Client FUTRO S740 | 5万9600円から | 2018年 5月下旬 |
FUJITSU Thin Client FUTRO MU937 | 15万8900円から | 2018年 4月下旬 |
FUJITSU Thin Client FUTRO MA576 | 9万9500円から | 2018年 4月下旬 |