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キヤノンITS、既存の全銀TCP/IP手順システムをインターネットに接続する中継ソフトを発表

2018年6月5日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

キヤノンITソリューションズは2018年6月5日、企業間でファイルを転送するための新たな通信手順の1つで2017年5月に制定された「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」を利用するための新製品2つを発表した。

 既存のTCP/IP手順を使ったシステムをTCP/IP手順・広域IP網とつなげるための中継ソフト「EDI-Master B2B TLS-Accelerator」と、クライアントソフトの「EDI-Master B2B for BANK TCP/IP-Client Ver.9」(旧製品名は「NTS-100-BANK TCP/IP版」)である。

図1●EDI-Master B2B TLS-Acceleratorの概要(出所:キヤノンITソリューションズ)図1:EDI-Master B2B TLS-Acceleratorの概要(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 新製品の1つ、EDI-Master B2B TLS-Acceleratorは、TCP/IP手順・広域IP網の以前の仕様である全銀TCP/IP手順を搭載した既存システムと、全銀TCP/IP手順にSSL/TLS暗号機能などを追加した新しいTCP/IP手順・広域IP網を採用したシステムをつなぐための、プロトコル変換ゲートウェイソフトである。

 既存の全銀TCP/IP手順システムのフロントに配備して使う。これにより、これまで運用してきた全銀TCP/IP手順システムを変更することなくSSL/TLS暗号機能を追加し、TCP/IP手順・広域IP網システムとファイルをやり取りできるようになる。

 EDI-Master B2B TLS-Acceleratorは、全銀TCP/IP手順だけでなく、HTTPやメールプロトコル(SMTP、POP3、IMAP4)などの、企業内でSSL/TLS化していないTCP/IPベースの通信手順全般を、SSL/TLS化できる。これにより、外部のメールサーバーへのTLS接続など、さまざまな用途に利用できる。

 新製品の2つめ、EDI-Master B2B for BANK TCP/IP-Client Ver.9は、全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)のクライアントソフトである。同手順のサーバーソフトを導入した企業に対してインターネットを介して接続し、ファイルを転送できる。

 旧製品のNTS-100-BANK TCP/IP版の発売は1997年。全銀TCP/IP手順のクライアント機能に特化したソフトで、ファームバンキングや企業間ファイル転送システム、収納代行サービスとして導入実績がある。今回の新版ではTCP/IP手順・広域IP網を使えるようにした。

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