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インターコム、インターネット向け全銀TCP/IP手順のクライアントソフトを提供

2018年7月4日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インターコムは2018年7月4日、企業間でファイルを転送するためのEDI(電子データ交換)ソフトの1つで「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順)」(全銀TCP/IP手順)のクライアント機能を搭載したソフトの新版「Biware 全銀TCPクライアント Ver.3.7」を発表した。2018年7月10日から販売する。新版では、2017年5月に制定された「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」のクライアント機能を追加で搭載した。価格(税別)は7万8000円。ターミナルアダプター装置とのセットは18万9500円。

 インターコムの「Biware 全銀TCPクライアント」は、企業間でファイルを転送するためのEDIソフトである。ファイル転送の通信プロトコル(仕組み)として、TCP/IPネットワーク上でC/S型(クライアント・サーバー)型で動作するファイル転送プロトコルである全銀TCP/IP手順のクライアント機能を搭載している。全銀TCP/IP手順のサーバーに対して接続した上で、サーバーに対してファイルを送受信できる。

図1:Biware 全銀TCPクライアント Ver.3.7の概要(出所:インターコム)図1:Biware 全銀TCPクライアント Ver.3.7の概要(出典:インターコム)
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 今回の新版では、これまでの全銀TCP/IP手順のクライアント機能に加えて、2017年5月に制定された「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」のクライアント機能を搭載した。これらを併用できるので、従来の全銀TCP/IP手順を使いつつ、広域IP網(インターネット)に対応した新たな全銀TCP/IP手順へと切り替えていくといった運用ができる。

 インターネットに対応した新たな全銀TCP/IP手順は、従来の全銀TCP/IP手順の基本仕様はそのままに、SSL/TLS暗号機能などを追加したプロトコルである。従来の全銀TCP/IP手順がINSネットなどの専用線を用いた閉域網を前提としているのに対して、インターネットに対応した新たな全銀TCP/IP手順は、インターネットを使って通信することを前提に、データ暗号化機能を追加している。

 2024年にINSネットがサービス終了を迎えることから、従来の全銀TCP/IP手順からインターネットに対応した全銀TCP/IP手順への移行が進みつつある。

 Biware 全銀TCPクライアントは、CUIコマンドとAPIライブラリという2種類の使い方(実装形態)を用意している。CUIコマンドは、コマンドラインやバッチファイルなどから実行させることができる。APIライブラリは、各種開発言語向けに用意しており、アプリケーションに全銀TCP/IP手順のクライアント機能を組み込むことができる。

 CUIコマンドの稼働OSは、Windows 7以降およびWindows Server 2008以降。APIライブラリを利用可能な開発言語は、Visual Basic .NET、Visual C++.NET、Visual C++、Visual C# .NET。

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インターコム / EDI / C++ / 全銀TCP/IP / Biware

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