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NEC、不要ファイルの削除を促すファイルサーバー管理ソフト新版「NIAS V4.1」、全社共通ルールで管理可能に

2018年7月23日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2018年7月23日、不要ファイルの削除を促すことによってファイルサーバーのデータ量を削減するファイルサーバー管理ソフト「NEC Information Assessment System」(NIAS)の新版V4.1を発表、同日販売を開始した。2018年8月9日に出荷する。

 NECの「NEC Information Assessment System(NIAS)」は、ファイルサーバー管理ソフトウェアである。Windowsファイル共有サーバーやNAS(Network Attached Storage)などCIFS/SMB方式で動作する複数のファイルサーバーを対象に、削除候補となる不要なファイルを検出して、ファイルサーバーの容量逼迫を防ぐ機能を備えている。

図1:世界中に分散したファイルサーバの一元管理(出典:NEC)図1:世界中に分散したファイルサーバの一元管理(出典:NEC)
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 不要ファイルの候補を、ファイルサーバーの利用状況とデータの増加予測に基づいて提示し、NIASからファイルの利用者にメールで整理(削除)を依頼する仕組み。重複ファイルや長期間未参照のファイルなど、事前に設定したルールに合致したファイルを自動削除する運用も可能である。

 新版のV4.1では、海外拠点や工場、店舗など、世界中に分散したファイルサーバーを全社共通の運用ルールで管理できるようにした。拠点にあるファイルサーバーから情報を収集し、本社に配置したNIAS管理サーバーに集約する仕組み。これにより、管理が拠点任せにならず、全社共通のファイル管理ルールやセキュリティポリシーを適用できる。

 新版では、個人情報ファイルのみを暗号化する仕組みも導入した。氏名、メールアドレス、住所、電話番号、マイナンバー、クレジット番号、指定した文字列(「社外秘」など)に合致する個人情報を検出する。見つけた個人情報ファイルは、NECのファイル暗号化ソフト「InfoCage FileShell」と連携して暗号化する。

 新版では、AWSやAzureなどに加えて、クラウドストレージであるBoxに対してもファイルを保存できるようにした。ファイルに応じて適切な保存先を選択できる。重要なファイルをオンプレミス環境に残しつつ、社外で共有が必要なファイルをBoxへ自動に移行するといった運用ができる。

 価格(税別)は、基本ライセンスが50万円から。リソース管理オプションが50万円から。個人情報検出オプションが50万円から。

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