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デジタルトランスフォーメーションでデータプラットフォームに求められる要件とは?
2018年8月30日(木)
2018年1月にインターシステムズが発表した「IRIS」は、これまでのデータ管理システムの常識を覆す革新的なデータプラットフォームだ。IRISは市場や業務の現場で発生する変化を迅速に捉え、危機管理や予測保守、状況分析など、意思決定者が求める洞察力を実現する。ビジネスの現場で発生するデータの量が膨大になり、そこから的確な判断が求められる中、IRISによるデータプラットフォームが、企業のデジタルトランスフォーメーションをどのようにサポートするのか、そのテクノロジーと最新事例をインターシステムズジャパンの植松 裕史氏と、米国本社インターシステムズコーポレーションのジョセフ・リヒテンバーグ氏に聞いた。
40年の歴史と4つのPを企業理念とする高成長企業
――インターシステムズ社とはどのような会社でしょうか。他社との違いや特徴などを教えてください。
植松:インターシステムズは、停止することが許されない大切なアプリケーションの基盤技術を提供しています。創業から40周年を迎え、日本も15年の歴史があります。当社は株式を上場しておらず、常にお客様の満足度やビジネスの成功にフォーカスした事業を展開してきました。また、財務基盤がとても強固で、革新的な技術と製品のための投資を継続しています。そして、お客様やパートナーの皆様と長期に及ぶパートナーシップを確立してきました。さらに、私たちのチームはプライドをもって仕事に当たっています。このプライベートとプロフィッタブル、パートナーシップ、そしてプライドという4つのPが、当社の特徴です。
リヒテンバーグ氏:インターシステムズの技術は、世界最大の、そして重要なアプリケーションを支えています。世界82ヵ国で700万ライセンスを提供し、1,200の導入および販売パートナーとビジネスを推進しています。例えば、金融市場では、全世界の約15%の株式取引を支えるトレーディングプラットフォームで、当社のソフトウェアが使われています。また、医療分野では約5億人のカルテを管理しています。大量のデータを高速かつ確実に処理しなければならないミッションクリティカルの分野で、高い評価と実績があります。
時代のニーズが「IRIS」というデータプラットフォームを求めた
――データプラットフォームの「IRIS」が誕生した背景には、どのようなビジネスのニーズがあったのでしょうか。
リヒテンバーグ氏:金融や医療の分野だけではなく、公共サービスなど、あらゆるビジネスにおいて大量のデータを高速に処理するニーズが高まっています。例えば、製造業や物流においてはそれが顕著で、製造業では、スマートセンサーやIoTを使って、機器、プロセス、保守などをリアルタイムにモニターするようになりました。しかし、その大量のデータを的確に収集してリアルタイムで分析できるシステムがなければ、製造ラインのエラーを早期に検出したり、部品が故障するリスクを予測するといった洞察力に結び付けられません。理想的には、変化が起きたときから洞察を得るまでの時間を限りなくゼロに近くするべきなのです。その理想は製造業に限ることなく、あらゆるビジネスではデジタルトランスフォーメーションが求められています。調査会社のIDCによれば、最新のデータが使えないことで、75%以上の経営者がビジネスの機会を逃していると答えています。
IRISは、こうしたビジネスのニーズに応えるために、Interoperable(相互運用性)、Reliable(信頼性)、Intuitive(直感的)、Scalable(拡張性)という当社の事業哲学や設計思想を実現したデータプラットフォームです。
――IRISが既存のデータベースや解析システムと異なる点や、データプラットフォームとしての優位性はどこにあるのでしょうか。
リヒテンバーグ氏:IRISは、これまで多くのデータベース管理システムができなかった、デジタルトランスフォーメーションに求められるトランザクション処理とリアルタイム分析を同時に行うことができるデータプラットフォームです。現在のデータプラットフォームは、AIやデータとアプリケーションの統合、自然言語処理、マルチクラウド・ハイブリッドプロダクション環境など、様々な技術や機能への対応が求められており、IRISはそうした要求に応えます。完全な相互運用性を備え、幅広いデータを扱え、高速かつ大容量のデータに対応できる豊富な解析能力を、単一の統合されたアーキテクチャで備えていますので、開発期間を短縮し、より早くその価値を得られるようになります。当社の顧客やパートナーからは、「構想から製造まで、最短で可能にする技術を提供している」という評価をいただいています。
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IRISが切り開く新たなデータプラットフォーム市場
――IRISによりインターシステムズは、パートナーや顧客企業のビジネスをどのように支援していくのでしょうか。
リヒテンバーグ氏:ビジネスプロセスの多くは、履歴や参照データばかりの環境の中で、問題をリアルタイムに処理することが求められます。しかし、従来の多くのデータ管理システムは、ビジネスが求めるスピードと拡張性の要求に応えることができません。金融サービスでは、一日に数十億の取引処理および100ミリ秒以下のSLAの分析が、取引戦略や法規制によって求められます。IoTでは、数十万のスマートセンサーが、クリティカルデータを常にアプリケーションに送り続けています。IRISは、大量のデータを高速かつ拡張性高く処理できるので、どのような業界でも、お使いいただくユーザーのリアルタイム分析と高速処理を可能にし、最新の顧客ニーズや市場の変化に対応可能です。ルパート・マードック氏の言葉を引用するならば「世界は劇的に変化しているので、大企業が優位になるのではなく、速い企業が遅い企業を打ち負かす」のです。
IRISとインターシステムズのテクノロジーが提供する「速さ」は、顧客企業の競争優位に貢献する戦略的な武器となります。もちろん、業界や事業によってビジネスは違います。大切なことは、その企業のビジネスのイニシアティブがどこにあるのか、強みは何かを見極めることです。その上で、ビジネスの違いや、競争の優位性を発揮するためのデータプラットフォームを配備すべきでしょう。
レガシーな情報資産を守りつつIRISがデジタルトランスフォーメーションに貢献する
――IRISはどのようなビジネスの分野で導入の効果が期待されますか。
植松:IRISはデータ駆動型アプリケーションの開発に最適なプラットフォームで、多種多様で高頻度に発生する大量データを扱う、あらゆる事業領域やビジネスにおいて、導入効果が期待できます。特に日本企業では、未だにレガシーな情報システムで生産管理やビジネストランザクションを処理しているケースも数多く見受けられます。それらレガシーな資産を活かしつつ、IRISのテクノロジーを活用することで、デジタルトランスフォーメーションを可能にします。日本の製造業は今日でも世界で高い競争力がありますが、グローバルなフィールドで戦っていくためには、複雑さを増すシステムをシンプルに処理できるIRISのような最新のIT技術の導入が重要なのです。
――IRISの具体的な成功事例をお聞かせください。
リヒテンバーグ氏:例えば、ヨーロッパの造船業では、船舶1隻で、60,000のスマートセンサーからの情報を取り込み、分析をしています。こうしたセンサー情報を管理するために、この造船会社はIRISを採用し、運用管理システムの開発効率を80%も改善しました。また、世界で第二位の物流企業では、1,200万のコンテナに取り付けられているスマートセンサーからのデータをIRISでリアルタイムにトラッキングすることで、天候やストライキなど、計画外の状況が起きたときに、ルートを変更するなどの迅速な対応できるようになり、輸送の日程を維持しています。この企業では、世界の500の港へのスムーズな物流を実現しました。この他にも、IoTを組み合わせた製造業での品質管理やデータ解析、サービスコールの支援、予測保守などの事例があります。
――グローバルおよび日本でIRISをどのように展開していく計画でしょうか。
リヒテンバーグ氏:グローバルでのベストプラクティスを日本のお客様にも数多く紹介していきたいと考えています。また、日本のパートナーとの協業関係を強化して、日本のビジネスに合うIRISの展開も推進していきます。IRISは、とてもエキサイティングな技術で、容易に試すことができるので、ぜひデジタルトランスフォーメーション実現のための新しいテクノロジーとして、その効果に期待していただきたいです。
●お問い合わせ先
インターシステムズジャパン株式会社
E-mail:jpcontact@intersystems.com
URL:https://www.intersystems.com/jp/
製品情報:InterSystems IRIS Data Platform