NTTコミュニケーションズは、UiPathのRPAソフト「UiPath」を導入した。全開発プロジェクト完了後には、調達部門において年間約6万時間の業務時間削減を見込む。UiPathを提供するUiPathが2018年9月25日に発表した。
NTTコミュニケーションズのプロキュアメント部では、これまでもBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)に取り組み、業務の効率化を図ってきた。しかし、グループ会社の従業員約100人で年間数十万におよぶ業務件数を処理しており、人手で対応するには限界を迎えていた。
そこで同社は、RPAによる業務の効率化に注目した。RPAツールの選定は、シナリオの作りやすさ、ロボットの維持管理のしやすさを特に重視して進めた。2017年1月から約半年をかけて様々な製品のPoC(概念実証)を行い、機能面、コスト、サポート体制、シナリオ作成の容易さなどのポイントを評価した結果、2017年8月にUiPathの導入を決定した。
なかでも最も評価が高かったのが、学習コストだ。NTTコミュニケーションズの調達業務のように、少量多品種にわたる業務を自動化するためには、現場のエンジニアが短期間で使いこなせるツールであることが求められる。UiPathは、多少のSE経験があれば、1週間ほどのオンライントレーニングを受講することで、容易に使えるようになるものだった。
導入決定後、紙ベースでの対応が必要なものや、人の判断が絡むものを除いた13の業務プロセスについて開発に取り組み、2017年12月より運用を開始した。運用開始当初は、リスクを回避するため、対象業務全体を人とロボットで半々に振り分け、問題のないことを確認したうえで100%適用に移行するというステップを踏んだ。この業務の振り分けは、人とロボットの生産性の違いも確認する機会ともなり、ロボットの生産性は人の3倍になることが確認できた。
現在、対象13業務中6業務が開発済みで、残り7業務の開発が進行中だ。すべての対象業務の開発が完了すれば、調達業務全体で約30%の業務効率化が見込まれ、年間の総稼働時間のうちの約6万時間を削減できる見込みである。
今後は、「UiPath Orchestrator」を使った遠隔制御のほか、OCR(光学文字認識)やAIの活用も検討していく。
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