アステリアは2018年10月2日、IoTセンサーのデータをローカル拠点で処理するエッジコンピューティング用ミドルウェア「Gravio」(グラヴィオ)の新版を発表、同日提供を開始した。無料貸出のIoTセンサー機器と合わせて月額制で提供する。IoTセンサーは中国のLumi United Technology製品を使う。
アステリアの「Gravio」は、オフィスにおいて温度センサーや人感センサーといった各種IoTセンサーを活用できるようにするミドルウェアである。ローカル拠点に設置したパソコンにGravioをインストールして、IoTセンサーとともに運用する。
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Gravioをインストールしたパソコンは、IoTデータをローカルで処理するエッジコンピュータになる。必要に応じて別途、外部のクラウドサービスなどと組み合わせて使う。
Gravioの主な特徴は、GUI画面の設定だけで、ノンプログラミングでIoTデータを加工したり連携させたりできることである。
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今回の新版では、機械学習を用いた画像認識センサー機能をソフトウェアセンサーとして搭載した。カメラに写っている人数を計測するなど、各種の用途に利用できる。
他システムとの連携機能も強化した。外部システムと接続するためのMQTTプロトコルも使えるようにした。稼働OSも増やし、Windows 10だけでなくLinuxやMac OSでも動作するようにした。
新版では、認証済みのIoTセンサーも無料で貸し出す。IoTセンサーの選定や購入に関する手間を解消し、迅速に利用を開始できる。
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プランとして、「Gravio Free」(無料)、「Gravio Basic」(月額500円)、「Gravio Standard」(月額2万円)の3種類を用意した。有料プランではIoTセンサーを無料で利用できる(Gravio Basicは4個、Gravio Standardは10個)。ライセンス認証サーバーはクラウドで提供する。