伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2018年11月9日、中国国内にEC(電子商取引)などのWebサイトを開設したい企業に向けたシステム構築サービスを開始した。中国国内でのWebサイトの開設とクラウド基盤の構築を含め、3年間で20社への提供を目指す。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、中国に進出する企業向けに、パブリッククラウドを活用した中国国内でのシステム構築支援サービスを提供する。コンサルティング、クラウドを含めたシステム構築、アプリケーション開発、運用まで、トータルに支援する。
協力パートナーと連携し、中国での対応や中国語でのサポート、WebサイトやECサイトの開設に必要な許可証「ICP登録/ICPライセンス」の申請や取得も含めて支援する。アリババクラウドジャパン、SBクラウド、モビンギなどが協力する。
サービスの開始にあわせて、Alibaba Groupのクラウドサービス「Alibaba Cloud」の取り扱いも開始する。仮想サーバーに加え、ストレージやデータベース、負荷分散などの機能を含めて、システムの設計や構築、運用などのサービスを提供していく。
取り組みの背景についてCTCは、国境を越えて中国向けに商品を販売するECサイト「越境ECサイト」の市場が拡大傾向にあることを挙げている。「この一方、2017年6月に施行された中国サイバーセキュリティ法では、中国国内で収集した個人情報や生成した業務データなどを中国政府の許可なく持ち出すことを禁じており、越境ECを行うには中国国内でサービスサイトを構築する必要がある」(同社)。