NTTデータは2018年12月10日、小売業者に向けて、1台の決済端末で国内外のさまざまなコード決済に対応するサービスを2019年春に開始すると発表した。同サービスを利用することによって、国内外のQRコードや一次元バーコードなど、複数のコード決済をまとめて導入できる。
NTTデータは、同社が提供するキャッシュレス決済基盤「CAFIS」において、1台の決済端末で国内外の各種コード(QRコード、一次元バーコード)決済を利用できるサービスを2019年春から開始する(図1)。小売業者は、多様な決済手段を利用できるようにすることで販売機会の損失を減らせる。
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利用できるコード決済の種類として、中国で広く普及しているAlipay、WeChatPayをはじめとする海外のコード決済、国内利用者向けのOrigami Pay、d払い、プリン(pring)、PayPay、LINE Pay、楽天ペイ(アプリ決済)など、あらゆるQRコード決済および一次元バーコード決済に順次対応していく。
また、NTTデータの決済サービス(CAFISセンター間接続、CAFIS Arch、CAFIS Pastel Portなど)を生かし、小売業者がより接続しやすいインタフェースやアプリケーションを提供していく。小売業者は、既存のシステムインフラを活用しながら、より接続しやすいインターフェースやアプリケーションを選択できる。
サービス提供の背景について同社は、日本がキャッシュレス決済比率80%を目標に掲げていることや、スマートフォンアプリでQRコードや一次元バーコードを使って決済を行うモバイル決済/スマホ決済サービスが国内外において次々と登場していることを挙げている。「一方で、小売業者では、これらの決済手段に対応するためのコストなどが課題となっている」(同社)。