さくら情報システムは2019年1月9日、米UiPathが提供するRPA(ロボットによる業務自動化)ソフト「UiPath」を簡単に使えるようにする2つのソフトを発表した。1つは、メールを介してロボットへの作業指示が行える「秘書ロボ」である。もう1つは、簡単にロボットを開発・修正できる簡易ロボット設定ツール「さくっとロボ」である。いずれも価格は個別見積もりとなる。
さくら情報システムの「秘書ロボ」は、メールを介してRPAロボットに作業指示を出せるようにするソフトウェアである。処理結果もメールで返答してくれる。メールを介すことで、利用者のPCにRPAロボットを導入する必要がなくなる。RPAソフトであるUiPathのライセンスに付随したサービスとして販売する(図1)。
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秘書ロボのメリットは、交通費精算などの、不特定多数が短時間だけ利用する作業において、RPAソフトのライセンス費用を抑制できることである。各自のPCにロボットを導入する必要がなくなる。従来は、1000人がそれぞれ月に1時間の作業を自動化するために、1000台分のライセンスが必要となっていた。
もう1つのツールであるさくっとロボは、RPAソフトのUiPathを簡単に使えるようにする簡易ロボット設定ツールである。特徴は、開発・設定ツールとしてExcelを利用することである。開発期間が短くなり、導入後のメンテナンスが容易になるとしている。こちらも、UiPathのライセンスに付随したサービスとして販売する。
アプリケーションにデータを入力する業務、すなわち「ログイン」、「入力画面へ移動」、「画面の入力」といった一連の手順をUiPathだけでRPA化する場合、これらの操作をすべてUiPathで設定する必要がある。
一方、さくっとロボを使うと、「ログイン」や「入力画面へ移動」といった比較的簡単な操作をUiPath側で設定しつつ、様々な計算が必要になる複雑な操作(画面の入力)はExcelで設定できる。Excel関数を利用することで、UiPathでプログラムを書くよりも簡単に設定できる。不具合が発生した場合、どこで作業が止まったかを簡単に確認できる。