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ZenmuTech、秘密分散型の情報漏洩対策ソフトを刷新、将来の外部デバイスの選択肢を拡大

2019年1月22日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ZenmuTechは2019年1月22日、データを分割して無意味化する秘密分散方式を採用した情報漏洩対策ソフトウェア「ZENMU for PC」の新バージョン5.0を発表、同日販売を開始した。新版では、秘密分散アルゴリズムを刷新した。これにより、仮想ドライブへのアクセス速度を向上したほか、分散片の大きさを2Kバイト半分の1Kバイトまで小さくした。

 ZENMU for PCは、ファイルをAONT(All-or-Nothing Transform)方式で秘密分散する、情報漏漏洩対策ソフトウェアである(関連記事「安全性と使い勝手で暗号化を上回る」―ZenmuTechの秘密分散ツール新版)。ファイルを2分割し、一片をPCの内蔵ディスクに、もう一片をUSBメモリーやファイルサーバーなどの外部ストレージに分散保管する。二片が揃わないとデータを読み取ることができないので、一片が漏洩しても情報が漏洩しない(図1)。

図1:ZENMU for PCの概要(出典:TenmuTech)図1:ZENMU for PCの概要(出典:TenmuTech)
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 Windows上に作られる仮想ドライブ(ZENMUドライブ)が、秘密分散の対象となる。「Eドライブ」などのドライブレターを付けて運用できる。ファイルをZENMUドライブに保存するだけで分散保存できる。外部ストレージを切り離すとZENMUドライブが消える。PCに外部ストレージを接続するとZENMUドライブが現れ、ファイルにアクセスできる。外部ストレージを接続しないとデスクトップ環境が利用できないようにもできる。

 今回の新版(バージョン5.0)では、ZENMU for PCのコアである秘密分散アルゴリズムを刷新した。これにより、仮想ドライブ(ZENMUドライブ)へのアクセス速度が向上した。さらに、安全性をそのままに、外部ストレージに保存する分散片の大きさを従来の2Kバイトから半分の1Kバイトへと小さくした。

 現在、分散片の保管先として、USBメモリー、Bluetooth接続のスマートフォン、社内の共有サーバーなどを利用できる。今回の新版で分散片の大きさを1Kバイトに縮小したことから、今後は新たな無線通信や様々なウェアラブルデバイスを外部ストレージとして利用することも視野に入る、としている。

 ライセンスは、買い取り型と、年額制のサブスクリプション型があり、いずれもユーザー数に応じてユーザー単価が変わる。価格(税別)は、買い取り型の場合、最も単価が高くなる1~99ユーザー時に、1ユーザーあたり2万7400円で、保守料は15%の4100円。サブスクリプション型の場合、最も単価が高くなる1~99ユーザー時に、1ユーザーあたり年額9600円。

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