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三井住友フィナンシャルグループがSAP SuccessFactorsをセミオーダー型で導入

2019年1月28日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

三井住友フィナンシャルグループは、グループの一体運営を支える仕組みとして、タレントマネジメント(人材管理)を中心に人事業務を支援する人事システムを新設し、2018年9月から一部運用を開始した。SAPのクラウド型人事ソフト「SAP SuccessFactors」とPaaS基盤「SAP Cloud Platform」を組み合わせ、セミオーダー型で導入した。構築を支援したNEC、アビームコンサルティング、SAPジャパンの3社が2019年1月28日に発表した。

 三井住友フィナンシャルグループは、グループの一体運営を人事業務運営の観点から支える仕組みとして、タレントマネジメント(人材管理)を中心としたクラウド型の人事システムであるSAP SuccessFactorsを導入した。最大の特徴は、PaaS基盤のSAP Cloud Platformを組み合わせてセミオーダー型のシステムを構築したことである(図1)。

図1:SaaSアプリケーションのSAP SuccessFactorsの標準機能をベースに、独自の画面や機能をPaaSのSAP Cloud Platformで構築した(出典:NEC、アビームコンサルティング、SAPジャパン)図1:SaaSアプリケーションのSAP SuccessFactorsの標準機能をベースに、独自の画面や機能をPaaSのSAP Cloud Platformで構築した(出典:NEC、アビームコンサルティング、SAPジャパン)
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 SAP SuccessFactorsの標準機能をベースにしつつ、三井住友フィナンシャルグループの人事業務を実現するための画面や機能をSAP Cloud Platformで構築した。カスタマイズを実施しながら保守性を高く保ったとしている。SAP Cloud PlatformとSAP SuccessFactorsを連携させたシステムは、日本国内では初めての事例としている。

 背景として、三井住友フィナンシャルグループは、「グループ全体の組織・人材の見える化」と「情報分析によるグループ人事戦略上の意思決定力強化」を施策として掲げていた。この施策を推進するため、グループ各社の人事情報を統合管理してタレントマネジメントやデータ分析を行える新たな人事システムを必要としていた。

 プロジェクトチームは、三井住友フィナンシャルグループ各社、NEC、アビームコンサルティングで構成した。シン人事システムの構築にあたっては、グループ各社の人事基幹システムを維持しながら、必要な情報を集約するという手法を選択した。この上で、複数の人事ソフトを比較・検討し、グループ運営に必要な機能と複雑な権限制御を実現できる手段としてSAPのクラウドサービスを選択した。

 システムは、NECとアビームコンサルティングが共同で構築した。両社は、保守運用も含めてサービスとして提供している。

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