TISは2019年2月1日、メインフレームで稼働している既存の業務システムを現代化するサービス「Xenlon~神龍モダナイゼーションサービス」において、今後はサーバー基盤の推奨構成として米NutanixのHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)製品群を提案すると発表した。2019年2月からニュータニックス・ジャパンと共同で営業活動を開始した。協業による販売目標は、2022までに50億円。
Xenlon~神龍モダナイゼーションサービスは、メインフレームで稼働している既存の業務システムのモダナイゼーション(現代化)を行うサービスである(関連記事:TIS、メインフレームの旧式システムをオープン環境に移行して現代化するサービスをメニュー化、図1)。大きく、古い言語(COBOL、PL/Iなど)からJavaに書き換えるマイグレーションのほか、移行後のリファクタリング(プログラムの動作や振る舞いを変えることなく内部構造を最適化)やエンハンスメント(最新の技術を活用してシステムを改善)などを実施する。
![図1:Xenlon~神龍モダナイゼーションサービスの概要(出典:TIS)](/mwimgs/5/9/600/img_594eb314ab847a79b87ca2bb899a3c0e197598.jpg)
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![写真1:TISとニュータニックス・ジャパンが協業し、Xenlon~神龍モダナイゼーションサービスのサーバー基盤として米Nutanix製品を軸に据えることにした。写真左は、TISのインダストリー事業統括本部公共事業本部モダナイゼーションビジネス事業部の矢野学氏。写真右は、ニュータニックス・ジャパンのコーポレートマネージングディレクター兼社長の町田栄作氏](/mwimgs/a/c/200/img_acf48f5944942830a3d45034f4526ba1125629.jpg)
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システム移行後のサーバー基盤は、案件に応じてオンプレミス環境やパブリッククラウド環境まで選択肢は多岐にわたる。これらにまたがったハイブリッドクラウド環境も構築できる。今回TISは、サーバー基盤の推奨構成として、米NutanixのHCI製品を軸に据えると発表した(写真1)。ユーザーはこれまで通り任意のサーバー基盤を選べるが、TISからは米NutanixのHCI製品を推奨する。
TISは、Xenlon~神龍モダナイゼーションサービスの提供にあたり、オンプレミス環境に米NutanixのHCI製品を導入するほか、米NutanixのHCI製品をサーバー基盤として利用したIaaS型クラウドサービスをTISが運営し、これをユーザーに提供する。ユーザーは、オンプレミス環境においてもIaaS型クラウドサービスにおいても米NutanixのHCI製品をサーバー基盤として利用できる。
米NutanixのHCI製品は、ノードの台数を増やすだけで規模を拡張できる仮想サーバー基盤である。個々のノードはローカルストレージを内蔵したPCサーバー機であり、サーバー仮想化ソフトと分散ストレージソフトが動作する。米Nutanixでは、提供形態として、ハードウェア一体型のアプライアンス製品のほか、任意のハードウェアと組み合わせて利用できるOS単体製品を用意している(関連記事:NutanixがOSソフトウェア単体でライセンス販売、主要ハードでの動作を保証)。