東京エレクトロン デバイス(TED)は2019年4月8日、920MHz帯無線を利用したIoTシステムにおいて、センサーデータの収集から可視化までのサービスをパッケージ化したIoTシステム構築キット「Azure IoTキット-920」を発表、同日販売を開始した。価格(税別)は19万8000円。
Azure IoTキット-920は、センサーデータの収集から可視化までのサービスをパッケージ化したIoTシステム構築キットである(図1)。沖電気工業(OKI)の920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop」と、ぷらっとホームのIoTゲートウェイ機器を組み合わせ、センサーデータをAzureに送信して可視化する。
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マルチセンサーユニットは、温度、湿度、3軸加速度、人感データを取得できる。マルチホップ無線のSmartHopを利用し、IoTゲートウェイ経由でAzureに送信する。Azure側では、IoT Hubに送られたデータをPower BIでリアルタイムに可視化する。
キットでは、マルチセンサー情報の収集、Azureへの送信、データ蓄積、可視化までの構築手順書を提供する。IoTシステムの構築初心者でも簡単に実現できるとしている。Azureの利用料金2万円分も含まれているため、IoTシステムの検証に向く。Azureハンズオントレーニングの受講券も付く(記事末の表1)。
構成要素の1つ、SmartHopは、IoTで広く用いられている920MHz帯の無線に、OKIの無線マルチホップ技術を採用した通信方式である。広域をカバーするセンサーネットワークを構築できる。工場の設備やオフィスビルの空調などの稼働状況の可視化や、スマート農業分野での環境データ管理などに向いている。
IoTゲートウェイ機器として利用するOpenBlocks IoT VX2 LTE(ドコモ/KDDI)搭載モデルは、エッジコンピューティング用途で利用できる小型コンピュータである。遠隔地から複数のIoTゲートウェイを一括管理できることから、IoTシステムの構築に向いている。
品名 | 内容 | 個数 |
---|---|---|
マルチセンサーユニット | アドバリーシステムのATM-MH920P(SmartHop搭載) | 1 |
SmartHop無線ユニット | OKI 920MHz帯無線ユニット(親機) RS485タイプ | 1 |
OKI 920MHz帯無線ユニット スリーブアンテナ | 1 | |
OKI 920MHz帯無線ユニット ACアダプタ | 1 | |
IoTゲートウェイ | ぷらっとホーム OpenBlocks IoT VX2 LTE(ドコモ/KDDI)搭載モデル | 1 |
Azure利用料金 | 2万円分(利用期限:購入月の翌月末まで) | |
サンプルクエリ | Azure Stream Analytics用サンプルクエリ | |
構築手順書 | マルチセンサー情報のAzure環境での可視化までの手順書 | |
参考資料 | ハンズオン・トレーニング資料 | |
クラウドサービス申込書 | Azureアカウント登録申し込み書 |