NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は2019年5月10日、英語や中国語なども読み取れる、アライズイノベーションのAI-OCR(光学文字認識)ソフトウェア「AIRead」の提供を開始した。狙いは、RPA(ロボットによる業務自動化)とAIを組み合わせた使い方のグローバル展開を強化すること。価格はオープンとなっている。
NTTアドバンステクノロジは、RPAソフトウェア「WinActor」を開発・提供している。今回、OCRで読み取った帳票データをRPAでシステムに入力する用途を狙い、AIを活用して手書き帳票などを読み取れるようにしたアライズイノベーションのAI-OCR(光学文字認識)ソフトウェア「AIRead」の取り扱いを開始した(図1)。
図1:RPAとAI-OCRを組み合わせて帳票データをシステムに入力するイメージ(出典:NTTアドバンステクノロジ)拡大画像表示
AIReadの特徴は、日本語や数字だけでなく、英語や中国語を読み取れること。手書き文字は、日本語、英語、数字を読み取れる。活字は、日本語、英語、数字のほかに、中国語(簡体字、繁体字)を読み取れる。2019年7月には、中国語(簡体字)の手書き文字も読み取れるようにする。また、書式を学習することによって、非定型の書類も読み取れる。
製品提供の背景について同社は、RPAが普及している一方で、伝票や帳票、各種申請書といった紙を扱う業務は自動化が進んでいないことを挙げる。また、海外においても、紙文書を扱う業務は多く残っており、データ入力作業などは人手に頼っている状況である。今後、RPAとOCRを組み合わせた使い方の需要が高まるとしている。
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