アラクサラネットワークスは2019年5月24日、高解像度監視カメラや高速無線LAN基地局などを収容する用途に適したレイヤー2スイッチ「AX2530S-16P4X」を発表した。価格(税別)は76万円からで、2019年度第2四半期から出荷する。サポート期間は社会インフラにおいて長期間使うことを想定し、最大10年までの延長保守を提供する。
アラクサラネットワークスの「AX2530S-16P4X」は、高解像度の監視カメラや高速な無線LAN基地局を収容する用途に適したレイヤー2スイッチである(写真1)。
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アップリンクに10ギガビットEthernet(10GBASE-R)を4ポート持ち、地域ごとに区分したマルチリング構成のネットワークを構築できる(図1)。各種のPoE(Power over Ethernet)端末を収容するネットワークポートは、PoE(最大16ポート)/PoE+(最大8ポート)。筐体サイズはハーフラックサイズ。
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背景について同社は、監視カメラの高解像度化が進んだことで、広帯域な映像データを管理区域ごとに効率よく監視センターに転送する需要が高まっていることを挙げている。「無線LANも、高信頼化やトラヒック分散のために無線LAN基地局を収容するネットワークを地域ごとに分けて構成する需要が高まっている。さらに、PoEスイッチを設置する場所も、スペースが限られている」(同社)。
これまでのAX2530Sシリーズ(関連記事:アラクサラ、工場など過酷な環境に向いたDINレールマウント型L2スイッチ)が持つセキュリティ機能も備えている。外部のセキュリティ製品と連携して指示をもらうことによって、異常が検出された端末をネットワークから切り離す運用ができる。また、有料オプションにより、正常時のネットワーク上のやり取りをあらかじめ学習してホワイトリストを作成し、リストにない通信をブロックできる。
AX2530S-16P4Xの基本諸元を表1に示している。
インタフェース | 10/100/1000BASE-T×16ポート 10GBASE-R×4ポート |
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スイッチング容量 | 112ギガビット/秒 |
最大消費電力 | 365W |
最大PoE供給電力 | 246.4ワット(15.4ワット:最大16ポート、30ワット:最大8ポート) |
動作温度/湿度 | 摂氏0~50度/10~90%(非結露) |
外形寸法 | 幅210×奥行297×高さ43ミリメートル |
質量(本体) | 2.4キログラム |