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東芝デジタルソリューションズ、エッジ仮想化で製造現場のIoT化を支援

2019年7月3日(水)IT Leaders編集部

東芝デジタルソリューションズは2019年7月2日、製造現場のIoT化を支援するエッジコンピュータ用のミドルウェア「fogOS」「fogSM」(開発元:米Nebbiolo Technologies)を発表した。製造現場のIoT化する上での運用管理やセキュリティを支援する。

 東芝デジタルソリューションズは、製造現場のIoT化を支援するエッジコンピュータ製品「Nebbioloフォグプラットフォーム」を販売している(図1)。製品構成として、フォグ用ハードウェア「fogNode」、現場のシステムやアプリケーションを収容するソフト「fogOS」、フォグをリモートで一元管理するシステム管理ソフト「fogSM」をセットで提供している。

図1:Nebbioloフォグプラットフォームの概要(出典:東芝デジタルソリューションズ)図1:Nebbioloフォグプラットフォームの概要(出典:東芝デジタルソリューションズ)

 Nebbioloフォグプラットフォームは、エッジでの仮想化技術、情報系(IT)と現場系(OT)のネットワーク分離技術、リモートでの一元管理機能を備える。これにより、遠隔拠点を含めてIoTの運用を効率化できる。IoTデバイスをリモートから一元的に管理できるほか、アプリケーションの配布・更新作業などを効率化できる。また、セキュリティを確保できる。

 製品提供の背景について同社は、製造業において、現場(エッジ)の機器や装置などから大量に発生するIoTデータを高速に処理するエッジコンピューティングの需要の高まりを挙げる。「一方で、製造現場のIoT化によって制御システムが外の世界へとつながることで、サイバーセキュリティのリスクが高まる。また、現場に老朽化したPCやサーバーが残る傾向もある」(同社)。

 東芝デジタルソリューションズは今回、Nebbioloフォグプラットフォームを手軽に活用できるようにサービス体系を刷新し、ソフトウェアのfogOSとfogSMだけを、仮想サーバー単位で安価に導入できるようにした。これまでfogOSとfogSMを搭載できるのは専用のハードウェアであるfogNodeだけだったが、用途に応じてハードウェアを選択できるようにした。

 認定ハードウェアの1つである東芝インフラシステムズの産業用コンピュータ「FA2100T」シリーズは、24時間連続稼働を前提に、高信頼・長寿命部品を採用している。10年以上にわたって保守サポートを提供できるため、製造現場へのNebbioloフォグプラットフォームの導入に適している。1台で複数の仮想サーバーを稼働させられるため、ハードウェアやOSが老朽化した古い産業用コンピュータやアプリケーションの資産を有効活用できる。

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