サッポログループは2019年9月24日、AI技術を活用した商品需給計画システム「Supply Chain Planning(サプライチェーンプランニング)システム」(SCPlanningシステム)を導入したと発表した。サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジ、サッポログループ物流のグループ3社において、2019年8月から利用を開始した。
SCPlanningシステムは、需要予測から生産計画、供給補充計画までを範囲とする、酒類・飲料・食品のサッポログループ共通システムである。サッポログループとキヤノンITソリューションズが共同で標準業務を設計し、キヤノンITソリューションズの「FOREMAST」など計画系の製品・サービスを用いてシステムを開発した。
図1:需給計画の業務フローを見直して、グループ内で統一した(出典:サッポロホールディングス)拡大画像表示
サッポログループは、物流業務の標準化とグループ拠点ネットワークの構築を中心に、物流の効率化に取り組んでいる。今回のSCPlanningシステムの導入により、カテゴリが異なる商品の業務フローとシステムを統一し、物流業務を標準化するとしている(図1)。
物流業務の標準化により、トラックドライバー不足や業務の属人化といった諸課題を克服する。これにより、在庫の適正化、物流の平準化、物流担当者の働き方改革などを実現する。また、2020年上期には、意思決定を支援する機能とデータの精度を向上させる機能をリリースする予定である。
サッポログループは、SCPlanningシステムによって実現できることを4つ挙げている。(1)計画主導型の業務にシフトして在庫を適正化、(2)物流を起点とした需給調整によって輸送を平準化、(3)データ収集、加工、可視化などを自動化することによって意思決定などの高度化業務に切り替える、(4)グループ共通システムによるシステム投資の効率性向上、である。
SCPlanningシステムの主な特徴は、酒類、飲料、食品事業をカバーすることである。需要予測と必要数計画には、キヤノンITソリューションズのFOREMASTを採用した。供給補充計画には、物流平準化を可能とする新しいロジックを採用した。AI技術も採用した。与えた知識をベースに自動で選択した需要予測モデルの結果から必要量を決め、生産計画や補充計画を自動で立案する。
各部門のデータを手作業で収集しExcelでまとめ上がる従来の手法が、SCPlanningシステムのようなアプリケーションの登場によって自動化されつつある。米Anaplan(アナプラン)がクラウド型の財務計画分析/業績管理アプリケーションの提供と共に提唱する「コネクテッドプランニング」もその1つだ(関連記事:人手と勘頼りだった財務計画・分析、Anaplanが提唱する「コネクテッドプランニング」とは?)
キヤノンITソリューションズ / SCM / サッポロビール / サッポロホールディングス / 食品 / 飲料 / 製造
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