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グローバルIT基盤にAzureを採用、基幹システム刷新からAI活用によるDX推進までを具現化

Microsoft Azure活用事例:クボタ

2019年11月6日(水)

農業機械をはじめ、食料/水/環境といった幅広い分野で事業をグローバル展開するクボタ。目下、同社が推進しているのがIT基盤のパブリッククラウドへの全面移行だ。業務効率化のみならず、事業高度化をも見据えた大変革が喫緊の課題であり、それに不可欠な基盤として選択したのが、Microsoft Azureである。プロジェクトを主導したキーパーソンに、選定の理由や今後の展望などについて話を伺った。

基幹系システムからIoTまで
グローバルで100以上のシステムがAzure上で稼働

 2016年8月、グローバルでのMicrosoft Azure採用を決定したクボタは、3カ月間の準備期間を定め、利用規約を整備するとともに各部門で本格利用するためのスキームを整えていったという。「準備期間を設け、ステップを踏みながら標準化していくことは、グローバル展開の上でとても重要なポイントです。ガバナンスを効かせながらもエンドユーザーにとっての使いやすさも十分に考慮してガイドラインを整備していきました」と古谷氏は強調する。

 齋藤氏も、「リファレンスの策定や整備、構築に際しては、マイクロソフトの協力を得ながら進めていきました。クラウドへのスムーズな移行、および移行後の円滑な運用を実現するため、ネットワークの設計やセキュリティ標準などテーマごとにワーキンググループを設置し、準備を進めました」と話す。

 これらの準備・実装期間を経て、クボタは2017年1月から日本国内でのMicrosoft Azureの利用を開始。その後、段階を踏んで海外への展開も進め、現在では100システム以上がMicrosoft Azure上で稼働している。

 例えば日本国内では、コーポレートWebサイトをはじめ、国内農機・国内建機システムなどのIoT基盤、水環境共通資材などの基幹システム、社内問い合わせチャットボットにおけるAI活用といったものを皮切りに活用が進められている。また、北米では販売会社の基幹システムをはじめ、Webサイト、ディーラーシステム、小売金融システムといった基幹系システムを含めた運用がスタートしており、今後も続々とAzureへの移行が進むことになっている。

年間1億円ものコスト削減を達成
AI活用も積極的に推進

 Microsoft Azureの導入によって、クボタは既に様々な効果を享受している。その1つが、大幅なコスト削減だ。「クラウド利用のメリットとして上位に挙げられるコスト削減ですが、実際に体感している企業は少ないとの声も聞きます。しかし、当社は確実に恩恵に預かっています」(古谷氏)とし、その額は年間で約1億円にも達するという。「サーバーに関するコストはもちろんですが、特に大きかったのがストレージとネットワーク機器に関するコスト削減でした。特にロードバランサーが従量課金により低額で利用でき、耐障害性を強化するための冗長構成が安価に実現可能となったことは大きいですね」と齋藤氏は話す。

 また、利用部門に対するシステム提供のリードタイムも短縮化され、環境設定の依頼を受けた後、3日以内に展開できるようになった。当初より目的として掲げていたクラウドサービス利用時におけるガバナンス強化も思惑通りに進んでいる。

図3 クボタが現時点で体感しているAzure導入の効果
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 今後、同社として積極的に取り組んで行くのがAIの活用だという。「基幹システムの刷新だけでなくAIやビッグデータの活用で大きな投資対効果を生み出したいと考えています。これまでもAIの導入にチャレンジしていたものの開発フェーズで大きなコストがかかるためにPoC(概念実証)でとどまっていたケースも散見されていました。対してMicrosoft Azureであれば、コストを抑制しながら最新のAIや機械学習を利用できます。その有用性を社内に広く伝えていくためにも、Microsoft Azureを用いたAI活用のスキームを構築し、いち早くモデルケースを作り上げることに注力しています」と古谷氏は意気込む。

 そのための施策の1つが、クボタの各事業部とグローバルICT本部、そしてマイクロソフトとのコラボレーションによるAI活用プロジェクト「AI Machine Learning Lab」の立ち上げである。

 具体的な活動は既に始まっており、その成果の一例となるのが、自社工場での取り組みだ。センサーで工程の種々の情報を収集し、それらをAIで解析することで製品の歩留まりを改善しようという試みである。「工場の各工程のセンサーデータとAIを組み合わせれば、より複雑な因果関係が見えてくるのではと仮説を立ててスタートしました。道はまだ半ばですが、手掛かりが得られ始めています」と古谷氏は手応えを感じている。さらに、クレジットの審査業務の改善にAI活用を試みているほか、今後は、間接部門の業務効率アップにも応用していく考えがあるという。

 「Microsoft AzureのAIを活用し、まずは社内業務からDXの足がかりを築いていきます。そこで成功事例を積み重ねるとともに社内に広くアピールし、AI活用を加速させたいですね。当然ながら、先々では顧客向けの製品やサービスにも展開していく計画です。最初の立ち上げ時点では支援スキームが重要であり、マイクロソフトに協力を仰ぎながら、国内だけでなく海外にも展開していく体制を早急に整えたいと思います」(古谷氏)。

 Microsoft Azureの採択で、文字通りのクラウドファーストを体現しているクボタ。今後も進化を続けるAzureの機能群を積極的に活かしながら、社内業務の効率と品質の向上、さらには顧客向けの魅力的なサービス創出に結実させていく構えだ。社のスローガンである「For Earth, For Life」。そのITインフラを支えるのがMicrosoft Azureだ。

●企業プロフィール

  • 企業名 株式会社クボタ
  • 本社  大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
  • 事業内容 農業機械をはじめとする産業機械、建築材料、鉄管、産業用ディーゼルエンジンの製造など、「食料・水・環境」に関わる領域で幅広く事業を展開
  • 創業  1890年
  • 資本金 841億円(2018年12月31日現在)
  • 従業員数 連結40,202名、単独11,226名(2018年12月31日現在)

●お問い合わせ先

日本マイクロソフト株式会社

〒108-0075 東京都港区港南2-16-3 品川グランドセントラルタワー
https://www.microsoft.com/ja-jp

マイクロソフト カスタマー インフォメーションセンター
0120-41-6755 (9:00~17:30土日祝日、弊社指定休業日を除きます)

Azure への移行についてのお問合せや情報はこちら
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/cloud-platform/default.aspx?aaid=impress

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