[新製品・サービス]
アイレット、IoT導入に必要な作業をパッケージ化した製造業向けIoTデータ蓄積サービス「IoTpack with SORACOM」
2019年12月13日(金)IT Leaders編集部
アイレットは2019年12月12日、製造業向けのIoTデータ蓄積サービス「IoTpack with SORACOM」を発表した。IoTの導入に必要なネットワークサービスやデータ蓄積基盤の構築などの作業をパッケージ化している。
IoTpack with SORACOMは、製造業向けのIoTデータ蓄積サービスである。製造業に特化しており、収集対象とするIoTデータの選定や要件整理から、デバイスの選定・調達までを一貫して支援する。
アップロードするデータを可視化・分析しやすい形で保存するまでの工程や、クラウドサービスのアカウント発行・請求も、一貫して提供する。要望があれば、可視化・分析のためのWeb画面もユーザーごとにカスタマイズして提供する。
データ蓄積基盤は、AWS(Amazon Web Services)上に構築する(図1)。IoT/M2M機器のデータは、ソラコムが提供するデータ通信SIM「SORACOM Air」を使い、データを閉域網を介して転送して蓄積する。
![図1:「IoTpack with SORACOM」の構成(出典:アイレット)](/mwimgs/1/7/600/img_17e868a023d980ea03e0473b671b93a361747.jpg)
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データを特定のクラウドサービスに直接転送するクラウドリソースアダプタ「SORACOM Funnel」を利用する。デバイスデータをAWSに直接転送することにより、迅速にデータ分析を開始できる。
IoTpack with SORACOMのサービス提供範囲は、以下の通り。
- 各種アカウント発行:AWSおよびSORACOMのアカウントの発行
- IoT導入支援:構成案に基づいた概要アーキテクチャの決定
- データ蓄積基盤の構築:AWSおよびSORACOMの接続環境をはじめ、データの保存・蓄積のための基盤を構築
- デバイスゲートウェイの調達・設定:SORACOM認定デバイスを選定・調達し、設定
- SIMの調達:SORACOM IoT SIMを調達
- 利用料金の請求代行:AWSおよびSORACOMの利用料金に関しアイレットより日本円の請求書を発行
- 可視化/分析Web画面(オプション):業務に合わせたカスタマイズを実施
価格(税別)は、初期費用が40万円で、デバイス購入費用が実費。月額費用はAWSとSORACOMの利用料金(SORACOM利用料金については、最初の1カ月は初期費用に含まれる)になる。可視化/分析Web画面については要別途相談。
背景について同社は、IoTを導入するには、デバイスの選定、通信手段の確保、安全性の担保、データ蓄積基盤の構築などの工程が必要となるため、手間の多さが課題となって導入の障壁になっていることを挙げる。