[新製品・サービス]
住友電工情報システム、全文検索・情報活用ソフト新版「QuickSolution 11.3」、AIで文書を分類可能に
2020年2月26日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
住友電工情報システムは2020年2月25日、企業向け全文検索サーバーソフトウェアの新版「QuickSolution Ver.11.3」を発表した。同日販売を開始した。新版では、AIを使って文書を分類する機能を追加した。また、検索キーワードに誤字や変換ミスなどの可能性がある場合に、正しいキーワードを表示できるようにした。
住友電工情報システムの「QuickSolution」は、企業向けの全文検索サーバーソフトウェアである。ファイルサーバーやグループウェア、データベースサーバーなどに置かれた社内文書ファイルを、Web検索画面から横断的に検索できる。テキストだけでなく、Office文書やPDF文書などの中身も検索できる。キーワード一致検索のほか、自然文を用いたあいまい検索ができる。ユーザー権限に応じて検索可能な文書を制御する運用もとれる。
1台のQuickSolutionサーバーで、50TB(1億2000万ファイル)を2~3秒で検索できるとしている。この規模を超える場合は、QuickSolutionサーバーを複数台用意して分散検索させることによって、数100TBまで容量を拡張できる。
新版では、AIを使って文書を分類する機能をオプションとして用意した(図1)。マシンラーニング(機械学習)の教師なし学習を活用して文書を分類する。与えられた雑多な文書を、その特徴に基づき、自動的にグループ分けする。分類結果は、共有タグとして検索に活用できるほか、クリックだけで目的の文書にたどり着ける検索カテゴリとして利用できる。
図1:企業向け全文検索ソフトウェア「QuickSolution」新版にオプションとして追加した、AIを使って文書を分類する機能の概要(出典:住友電工情報システム)拡大画像表示
新版ではまた、検索キーワードに誤字や変換ミスなどの可能性がある場合に、正しいキーワードを「もしかして」と表示するようにした。利用者は、QuickSolutionが表示するキーワードをクリックするだけで、再検索できる。
検索できる文書の種類も増やした。新たに、メールファイル(eml形式)を検索できるようにした(Windows版のみ)。また、Oracle Databaseの現行版「Oracle 19c」のデータを検索できるようにした。なお、データベースについては、バイナリデータ型のカラムに格納したファイルの内容(本文)を検索できるほか、カラムにファイルパスが格納されている場合、パスが指すファイルを検索できる。
管理者向けの機能も強化した。まず、インデックスの状態やサムネイル/ビューワの変換状況について、ログやメールで通知する機能を強化した。従来と比べて、通知の内容が詳細になったうえ、定期的に状態を通知できるようにした。
サムネイル/ビューワの変換方法を見直し、サムネイル/ビューワの変換効率を高めた。サーバーへの負荷を軽減できるうえ、更新したファイルのサムネイルへの反映もより高速になった。
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