セールスフォース・ドットコムは2020年5月18日、一般消費者に物品を販売するEC(電子商取引)サイトを最短2週間で構築できるサービス「Eコマース特別ライセンスパッケージ」を発表した。クラウド型のECサイト基盤「Salesforce B2C Commerce」と、ECサイトの構築サービスを組み合わせて提供する。
Eコマース特別ライセンスパッケージは、一般消費者に物品を販売するB2C型のEC(電子商取引)サイトを、最短2週間で構築できるサービスである。クラウド型のECサイト基盤「Salesforce B2C Commerce」に、パートナ企業によるECサイト構築サービスをパッケージ化して提供する。
ライセンス面での特徴は、クラウド型ECサイト基盤であるSalesforce B2C Commerceの契約期間を、通常では3年間のところ、1年間の短期でも契約できること。構築サービスとあわせて、急激なEC需要に対応する用途に向く。
構築サービスを提供するパートナ企業は、2020年5月18日現在、ワイヤードビーンズとOSF Global Japanの2社である。構築サービスの提案内容と費用は、それぞれのユーザー要件によって変動する。
背景には、既存商品のオンライン販売強化や、社会的需要の高い製品の製造などによって、一般消費者への直接販売(D2C)を始める企業が増えているという状況がある。一方で、突発的なアクセス増加によってECサイトへのアクセスができなくなる問題や、在宅勤務の中で新たにECサイトを開設することが難しい問題がある。