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NTTデータ、データの整備から活用までをトータルで支援する新ブランド「Abler」を創設

2020年5月21日(木)IT Leaders編集部

NTTデータは2020年5月20日、データの整備から活用までをトータルで支援する新ブランド「Abler(エーブラー)」を創設し、サービスを開始したと発表した。データを「ためる、探す、見せる」だけでなく、「分かる」までを支援する。

 Ablerは、データを「ためる、探す、見せる」といった従来の活用だけではなく、「分かる」までを支援するサービスブランドである(図1)。「分かる」とは、オントロジ、セマンティックなどの各種要素技術を組み合わせることによって、人間と同程度のデータ解釈を機械によって可能にすることである。

図1:データ管理を高度化するAblerのコンセプト(出典:NTTデータ)図1:データ管理を高度化するAblerのコンセプト(出典:NTTデータ)
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 これまで機械的な処理が難しかった、折衝・履歴データといった自然文や、SNS、音声といった非構造化データなどを、積極的に活用できるようになる。また、データ整備の一部を自動化し、データ利用までの時間を短縮できる。これらにより、データ利用のための準備時間が減り、大量のデータを迅速に活用できるようになる。

 オントロジとは、人が持つ知識を概念体系として整理し、データモデル化したものを指す。関連を定義したり、ナレッジを拡張したりすることを可能にする。一方、セマンティックとは、データにメタデータの関係(主語・述語・目的語)をひもづけ、意味を持つデータとしたものを指す。モノとモノとの関連を表現するのに適したデータの持ち方のことである。

 オントロジ/セマンティック技術を活用し、ナレッジグラフを構築することによって、データの「意味理解」を可能にする。活用対象とするデータの拡大が可能になるので、これまで機械処理の対象にできなかったデータを、ビジネスや業務に活用できるようになる。また、データの意味を機械同士が理解することで、データ交換にかかる人間の作業を削減できる。

 提供するサービスは、以下の通り。

  1. 「Intelligent Data Fusion」は、データの受領から活用までに必要な整形を行う。シングルビュー(データを一元的に集約・統合し、業務や部門ごとに必要に応じてデータを使用できる状態のこと)を可能にする。従来の情報系システムで取り扱えていなかった多様な情報を、統合的に活用できるようにする。
  2. 「Intelligent Analysis」は、分析ツールとの連携に加え、スピーディーなデータ活用を可能にする。
  3. 「Intelligent Search」は、人間の情報探索と同様の検索を「機械」で可能にする。データ利用時に値、属性、意味までを検索対象とすることで、人間の知識処理と近い超高度検索が可能である。
  4. 「Intelligent Know Your 3rd Party」は、多種多様なデータを統合し、様々な視点で見える化することで、事業活動に新たな気付きを提供する。シングルビューにより利用者が業務的に意味のある視点(顧客軸、商品軸、地域軸など)で横断分析できる。

 これらのサービスは、顧客企業の課題や要件に応じてカスタマイズできる。なお、NTTデータがこれまで提供してきた「iCrawler」、「Customer Engagement Hub」、「iTreasure」などのサービスは、いずれもAblerとしてブランド統合する。

 NTTデータは今後、最新テクノロジの研究・活用を推進し、Ablerで提供可能なサービスのラインアップを継続的に拡充する。3年後までに売り上げを100億円規模に拡大することを目指す。

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