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リアライズ、顧客データの活用に最低限必要になる仕組みを2カ月で構築するサービスを開始

2020年5月22日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

リアライズ(現NTTデータ バリュー・エンジニア)は2020年5月22日、ユーザー企業が顧客データを活用するにあたって最低限必要になる仕組みを、個々のユーザー企業に合わせて設計して提供するサービス「顧客データマネジメントBasic」を発表した。顧客データを短期間で活用可能な品質に引き上げるとしている。価格(税別)は、課題の洗い出しからデータの整備、データ運用の仕組みの設計までで、ツールの利用料金を含まずに2カ月で300万円程度。

 リアライズの「顧客データマネジメントBasic」は、顧客データを活用するにあたって最低限必要になる仕組みを構築して提供するサービスである。顧客データを活用する目的や業務の内容を踏まえた上で、データ運用の課題を抽出し、データを整備し、データを運用していく仕組みを設計する。オプションで構築後の定期サポートメニューも用意しており、データ運用の見直しといった相談にも対応する(図1)。

図1:「顧客データマネジメントBasic」サービスの全体像(出典:リアライズ)図1:「顧客データマネジメントBasic」サービスの全体像(出典:リアライズ)
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 サービスではまず、顧客データのコンディションを確認し、データを活用・運用する上での課題を洗い出す。これを基に、初期データ構築として、クレンジングや正規化などを実施するツールを使って、顧客データを整備する。「Data-Master」(リアライズ製)や「Sansan Data Hub」(Sansan製)などのツールを利用する。次に、データを運用していく仕組みを構築する。

 製品提供の背景について同社は、デジタル化に伴い大量のデータが利用可能となり、AIやBIツールを活用したデータ分析に取り組む企業が増えている状況を挙げる。「一方で、本来の目的であるデータ活用に到達する前に、データの収集、統合、品質の改善といった前処理に大幅な時間を要してしまうという問題に直面することが少なくない」(同社)。

 こうした問題を解決するため、よりスピードを求めるユーザー企業に向けて、最低限必要となる基本的な取り組みに実施内容を絞った「顧客データマネジメントBasic」サービスを用意した形である。

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